講談社学術文庫<br> 忌み名の研究

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講談社学術文庫
忌み名の研究

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  • サイズ 文庫判/ページ数 244p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784061590175
  • NDC分類 288.1
  • Cコード C0139

内容説明

原始社会における権威保持の目的から発生した、貴人の実名を敬避する「忌み名」は、ある種の行為を忌み避けるという古代社会におけるタブーの1種であり、人類学上の普遍的現象である。忌み名習俗は我国固有のものではないとした本居宣長以来の定説に対し、多数の事例をあげて批判を試みた壮大な実証的研究。大正期に帝国学士院長、枢密院議長の要職を歴任した法学者が絶筆として遺した先駆的名著。

目次

1 諱に関する疑い
2 消極観(先人の説;支証)
3 積極観(美称;避称;御子代・御名代;習俗と名称;「記・紀」所載の古歌;習俗と礼制)
4 比較観(諱と「タブー」;実名敬避俗;複名俗)
5 概括観

感想・レビュー

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Quadrophenia

2
『例えば「江馬小四郎」と呼べばその呼称の直接の目的はその人であるが、「江馬小四郎殿」と呼ぶときは江馬小四郎の住む屋敷を指すものであるから、その直接の目的は人ではなくて建物である。』なので失礼にあたらない。殿という呼び方にはそういう意味があるんですねー。更に様という敬避語を付けて殿様と呼ぶ、と。ほかにも対象の居所を呼び本名を避ける、というのも敬避語に当たるんですね。じゃあ中村主水が「八丁堀」と呼ばれるのもそれかな?違うか。 2016/11/27

333

1
忌み名は日本古来の習俗では無いとする本居宣長の説に対して、反論として書かれた著。 法学者である穂積陳重氏によって大正八年に発表された論文を孫の穂積重行氏が現代語に改めたものである。2017/12/08

金木犀

0
92初版 塚口持ち帰り

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