講談社学術文庫<br> 万葉集講話

講談社学術文庫
万葉集講話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 190p
  • 商品コード 9784061587625
  • NDC分類 911.124
  • Cコード C0192

内容説明

研究者必読の書として知られる大著『万葉集注釈』(全20巻)を著した万葉学の泰斗沢瀉久孝が、特に若い人のために書いた本書は、版行以来、多くの人々に読みつがれてきた。著者は、万葉の精神とは、技巧に走ることではなく、おおらかな心底からの絶唱であり、単純素朴の気高さであると主張する。代表歌14歌を素材として淡々と語る碩学の達意の文章は、万葉集に対する不変の愛情にあふれ、時代を超えて読者を魅了して止まない。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

41
戦中、昭和17年に「中等学校初年級用」(今の中1)に執筆された。著者は万葉学とくに訓詁の泰斗という京大教授(解説は弟子の伊藤博)。国民(少年少女)の教養の書として書かれたというが、二重の意味で驚異だ。まず中1でこんなのが読めるのかという当時の古典の水準に。14首の解説鑑賞がされているのだが、訓詁の人らしく上代の文法解説に手を抜かない。「一語一語を尊重せよ」。そして時代がら、八紘一宇の日本を称揚するのが若干鼻につくが、意外に冷静なことに。「西洋思想直訳のような日本精神や生活から離れた大和魂」を否定して、↓2017/01/17

零水亭

2
(2000年頃、読みました)当時、万葉集の薄めの本を探しおり、見つけました。一首一首丁寧に解説されていました。

がっちゃん

0
一千余年を経ても紡がれ続ける想い。それに共感することができるのは、氏の功績によるものだろう。簡便ではなく、単純に。直接心に響くものがある。2013/05/21

若井 敏明

0
碩学の著とはいいながら、西洋文化にたいする日本文化の優越を論じるのは、時局的なものを感じざるをえない。だがそれは著者の真意であって、決して曲学阿世の徒ではないことはたしかだとも思う。2022/04/19

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