感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともとも
29
怖い感じの話があったり、切ない話や、 笑えたり、ホッコリっさせる話もあったり・・・ ちょっとどこかで聞いたような話?という感じがしながらも 教訓めいていたり、佛教説話的な感じもしてしまう。 でも、訳が解り易く、どの話も物語や文学を楽しんだり、学んだりするうえで、 とても興味深く、面白かったと思いました。 2016/07/16
ファーラス
6
面白かった。室町時代~の、様々な短編フィクション集。説話的なものも含まれる。読み物として面白かったのは「横笛草子」と「鉢かづき」。特に鉢かづきは現代でも通じるエンタメの王道がしっかりと備わっていて、わかってて書いてる感がすごい。【現代語訳】が意図せずかたまにぶっとんでいるのと、【鑑賞】も鑑賞者の人間観ダダ漏れなのも、読み物として面白い。「なんと恐ろしき人間弾丸よ」(あな恐ろしき面つぶてよ)とか。ガチガチに真面目な本とは言い切れない。コメントで鉢かづきについて。2021/01/18
和沙
0
まだ御伽草子の本文・注釈が少なかった頃に出た一冊。あらすじ、古典本文、現代語訳、注釈、鑑賞などが納められているので、すぐに読めます。短編ばかりなので、お手軽に読めます。『鉢かづき』と『横笛草子』が好き。2011/06/04