講談社現代新書
道路の経済学

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061497825
  • NDC分類 685.1
  • Cコード C0233

出版社内容情報

日本の道路はなぜ世界一高コストなのか。骨抜きになった道路公団改革。膨張を続ける国と地方の借金。真の「費用対便益」とは何か。望ましい通行料金とは? 都市総合分析の第一人者がわかりやすく解説。

【目次】

第1章 なぜ日本の高速道路は有料で世界一高いのか?
第2章 アクアライン通行料は800円でよい
第3章 「経済性」をどう評価するか
第4章 環境への影響をどう評価するか
第5章 持続可能な成長と交通政策の転換
第6章 本当の民営化とは
終 章 あなたは「合意」できるか?

内容説明

アクアラインは800円でよい!「必要な道路」「ムダな道路」はどう見分けるのか?よくわかる公共投資分析。

目次

第1章 なぜ日本の高速道路は有料で世界一高いのか?
第2章 アクアライン通行料は800円でよい
第3章 「経済性」をどう評価するか
第4章 環境への影響をどう評価するか
第5章 持続可能な成長と交通政策の転換
第6章 本当の民営化とは
終章 あなたは「合意」できるか?

著者等紹介

松下文洋[マツシタフミヒロ]
1947年生まれ、立教大学社会学部卒。日本ランディック、ソフト化経済センター「新時代の都市計画」主査を経て、アプレイザル代表取締役。法政大学法学部講師。不動産鑑定士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

15
アクアラインの通行料を例に、経済効果のシミュレーション法が詳しく載っている。こういう論理をわかりやすく書いていただけるのは非常にありがたい。政権が再び交代した今だからこそ読んでよかった。2013/02/19

きむロワイヤル

4
「経済学」と名前をつけているが、日本の現在の道路行政と道路公団に対する批判の本である。よその国では、ほとんど無料の高速道路が日本ではこんなに高額になっているのか、ほとんど利用者の無い高速道路がどうして作られ続けるのかをわかりやすく解説。日本の高度成長期(といってももう40年以上前の話だが)にはうまく機能していたシステムが成長期を過ぎても改善されず、今は道路族議員と官僚と道路公団により無駄な税金を流し込むシステムと化していると批判。読んでみて、なんとなくそうかなと思うことが実際に書いてあるので、溜息。2012/04/09

tkmt

2
なんとも酷い本だった。帯にある『アクアラインを800円に』については、実際に千葉県が行った社会実験により、房総半島全域に経済効果をもたらすことに成功した。しかし、競合するフェリーや特急は大きな痛手となった。著者は欧米諸国と比較した建設費の高さや通行量の高さを問題としており、実際にそれらは高いものだ。だが、この点を批判する上で、建設上の基礎条件となる人口の稠密性、山地の多さ、軟弱地盤、建設当時の交通問題の逼迫さが抜け落ちている。この他にも論理の飛躍や疑義の残る解釈が多く、批判的な読書は大切であると感じた2020/10/06

しろみずあかね

2
日本の道路行政や公団民営化の問題点を浮き彫りにし、国民が主人公の都市計画・交通体系を構築するためにはどうすればよいかを考える一冊。アクアラインなどの事例から、建設ありきな日本の道路行政を問題視し、イギリスやドイツなどの事例を参考に「持続可能な成長」のための政策転換の糧を模索する。中盤は経済学的なモデルの説明が続くので複雑に思えるが、具体的事例の紹介などで丁寧に解説されているため、少し経済学をかじったことのある方ならスッと理解できる本ではないかと思う。2011/06/06

リョウ

2
儲からないけど必要な道路は作るべきだと思うが、不必要な道路がこんなにできてしまう仕組みが少し分かった。2011/03/19

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