内容説明
いま、全国各地で個人によるまちづくりが同時発生的に始まっている。なぜ行政主導の地域活性化は失敗し、彼らは成功しているのか。その秘密を探る。
目次
第1章 個人が主導するまちの活性化
第2章 多くの知恵を集める―アメリカの地域再生
第3章 地域を舞台にまちおこし―「北の屋台」の物語
第4章 まちづくりが人も育てる―「黒壁」のやったこと
第5章 都市の景観とまちづくり
第6章 都市計画―利権とまちづくり
第7章 よみがえる商店街
終章 自分たちの時代のはじまり
著者等紹介
中沢孝夫[ナカザワタカオ]
1944年群馬県に生まれる。全逓本部勤務を経て立教大学法学部卒業。現在、姫路工業大学環境人間学部教授。専門は地域活性化論、中小企業論など
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雲をみるひと
30
2003年に出版された地域活性化論。スポットを人に当てていることもあるが、どちらかと言えばミクロ視点。中心市街地や商店街の活性化は当時のトレンドではあるが、マクロ予測や生活スタイルの変化も踏まえた長期予測の難しさに改めて気付かされる。内容に中心市街地の盛衰の経緯などが含まれているので、頭を整理する意味では参考になる。2023/03/22
未知亜
1
地域活性に興味があった頃に読んだ。リピートしてもらうためには、常に進化(深化)していなくてはいけない、という意見に考えさせられた。2009/05/14
うりぼう
1
地域に住んでいる人が「まちづくり」に手を染めると、やりきるしかない。でないと、住んでいられなくなる。本気の成功事例である。2003/04/26
はるお
0
「まちづくりとは何か」。個人のストーリーと絡めながら、まちづくりの根幹を追究する。 やる気のある店が「まずは自分のところだけお客さんが来てほしい」と思ったっていい、には目からウロコ。2016/03/07
おたきたお
0
「まちおこし」と企業の組織改革は類似点があまりにも多い。やはり組織は人の思いで動くし、信頼が必要だということがよくわかった。たとえば、「身勝手な人」の存在と、その対応方法など。2006/01/01