講談社現代新書<br> 教養としての歴史学

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講談社現代新書
教養としての歴史学

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061493858
  • NDC分類 201
  • Cコード C0222

内容説明

昔のひとは歴史をどう捉えていたのか。証拠と因果関係を重視する近代歴史学とは違う文体の歴史の書かれ方を読む。

目次

1 調査者ヘロドトス
2 アリストテレスの史学
3 予表された歴史
4 単純な歴史家と卓越した歴史家
5 博学の大家たち
6 ヴィーコの遠近法
7 ギボン、ヨーロッパ史の構想
8 ランケ、カエサルの副官
9 ブルクハルト、バーゼルの文化史家

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

4
「ヴィーコ…七十五歳に、あいかわらずの貧しさのなかで死去するまで、ナポリがかれの世界でした」「ピーター・ゲイ『スタイル・イン・ヒストリー』…ギボン、ランケ、マコーレー、ブルクハルト、四人の歴史家を、文体を通して批評したもので、好エッセイというべきでしょうね。なにしろ知的興奮を覚えさせられます」「ブルクハルトはイタリアのコムーネ都市のような、ギリシアのポリスのような都市国家が好きだったのです。ひとつにはまさしく芸術作品なので、そういう観点から国家というものを見る。ランケとはぜんぜん見方がちがうということ」2017/08/27

サアベドラ

3
ヘロドトスからホイジンガまでの、歴史家の歴史認識を論じた本。薄くて活字も大きいけど、面白い。Jeunesseジュネスという若い人向けのシリーズの一冊なのだけど、こんな本歴史やりたての人が読んで面白いわけがない。フロワサールとかを知ってる人向け。2009/10/08

Ikkoku-Kan Is Forever..!!

2
堀越孝一先生と食事にでもいったら、ずっとこんな話をしてるんだろうな、という本。何この贅沢な時間。2019/06/06

山像

1
ヘロドトスに始まって時代を特徴付ける歴史学者の歴史観を拾い読みしながら、近代までの歴史学の変遷を辿るといった内容。講義を活字に移したスタイルっぽくて、ドライヴ感がある。 内容に関しては……ある程度近代歴史学の発展について予備知識ある人向けなのかな、と感じた。 デカルトの反歴史主義についてだけは大層得心が行った。『方法序説』を読んだのははるか昔だけど、歴史と旅の比喩については言ってることが何かおかしいだろうと思った記憶がおぼろげにある。2017/06/10

TYURA BOY@CULTURE

1
歴史学そのものの内容よりも、むしろ歴史学者の略歴の記載のほうが多い。文体に癖があり読み難いし、話の脱線が多く、わかりにくい。知識のひけらかしにしか見えない。また、同著者の「中世の秋」への誘導が目立ち、鼻につく。本を買うのに金を払っているのは読者側であり、著者の自慢話しを読みたいがために本代を出しているわけではない。褒めて欲しければスナックにでもいけば良い。歴史学や、著名な歴史学者について知りたければ、是非、別の著者の本を読むように薦めたい。2015/09/05

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