内容説明
免疫とはどのようなものか。レトロウイルスとは。HIVによる免疫破壊のメカニズムを平易に説き、感染治療の原理と可能性を探る。また、日本の薬害エイズをも視野に入れ、「エイズ」を通じて知る命のサイエンス。
目次
第1章 ライフサイエンスの時代とエイズ
第2章 免疫が体を守る
第3章 HIVが免疫を破壊する
第4章 エイズ治療の現状と可能性
第5章 HIV感染から何を学ぶか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しぐ
1
レポート用に。エイズが最初に発見された時の様子や、アメリカ人の反応が導入部分にしっかりと書かれていた。新しい本だけでなく、古めの本も手に取ることが大事だということが身に染みた。免疫力が落ちることは恐ろしいことだが、その原因を解明することができる科学技術の進歩は素晴らしい。2016/10/24
しまん。
0
15年前に出版という、科学関連の本にしては古めの本ですが、レポートを書くにあたってとっつきやすそうだったので読みました。非常に面白く、ためになりました。統率された軍隊のような免疫のシステマチックさに驚愕し、それをもかいくぐるHIVの恐ろしさに震えました。また、最終章と後書きにおける、個人に対しても徹底して責任を追求し、切り込んでいく姿勢は尊敬出来ます。2011/10/20