講談社現代新書<br> 「松代大本営」の真実―隠された巨大地下壕

講談社現代新書
「松代大本営」の真実―隠された巨大地下壕

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  • サイズ 新書判/ページ数 285p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061492097
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0230

内容説明

天皇を信州へ。半世紀前、「日本の敗戦」を前提に、この地下要塞計画は実行に移されていった。発掘した新資料を駆使し、「神聖なる大工事」の全貌を、いま明らかにする。

目次

序章 遭遇
第1章 ゼネコン軍需
第2章 神々の移転
第3章 無駄な穴
第4章 消せない記憶
第5章 占領者の眼
第6章 破壊せよ
終章 伝言
補章 文献資料案内

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みなみ

10
松代大本営とは、戦時中に大本営と天皇の住まいを信州に疎開させる極秘計画である。工事には日本人のほか徴用された朝鮮半島出身の人たちが使役された。筆者は朝鮮半島の女性の願いから、松代大本営について調べ尽くす。調査は日本のみならず朝鮮半島やアメリカの資料にもあたった労作だ。そのためにページ数よりも内容のボリュームがある一冊。ミステリー解明仕立ての構成になっており、書き口にはややクセがある。べつにそこまで思わせぶりな書き口にしなくても…というのが率直な感想(ページより情報量がパンパンなのでそう感じてしまう…)2021/08/13

Ted

5
本土決戦用に建設された松代大本営についてコンパクトに纏めた1冊。膨大な資料と格闘した意味では労作だが、新書に収めるにはテーマが余りに大きすぎて消化不良を起こしている。大本営側の立案から敗戦処理・使役された朝鮮人労務者・GHQの戦略的調査・工事に関与したゼネコンの後ろ暗い過去など、いずれも少しずつ触れられている反面、焦点が分散し力点がボヤけてしまっているのが残念。ただ、戦時中から敗戦直後にかけての記録だけ意図的に触れられていなかったこのテーマを地道な調査によって光を当てた点では本書の意義は大きいといえよう。2010/11/07

takao

2
ふむ2022/04/22

またゆき

2
松代に今も潜むであろう地下壕が使われる日が来なくて本当によかった。訪れてみたくなりました。訪れて自分の頭で考えることがマツシロに関わったたくさんの人への供養になるのではないかと思います。 「当時は同じ日本人だったのにね」と語られた一言がとても印象的。2012/12/11

qwel21

2
断片的に残された膨大な資料をひとつひとつジグソーパズルを当てはめるように組み立てられた論考。松代大本営の背景にこんなことがあったなんて全く知りませんでした。2010/03/29

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