内容説明
雷をカンカンダチというのは、「神立ち」、つまりは神の出現。落雷はアモル(天降)の意。「澄む」「棲む」「住む」の同音スムは、元をたどれば共通の語源を結ぶ〈多義語〉…。言葉のルーツをさかのぼると、祖先の心と生活の姿が見えてくる。比較言語学の成果を踏まえ、言語の由来と発展の跡をさぐる日本語再発見の書。
目次
1 語源研究を訪げる漢字
2 語源を探る方法と条件
3 意味のつながりをたどる
4 単語家族をつきとめる
5 方言比較で語源を探る
6 擬声語・擬態語の語源
7 語源のフォークロア
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつき
2
新書『語源をつきとめる』読了。日常的に用いる日本語の語源はどこにあるのか、ひとつひとつの具体的な単語を挙げて紹介していく。雑学的にも充分楽しめるが、ある程度体系的に整理されているので、安心して読んでいくことができた。語源を知ってもっとふかく意味を知ることのできる言葉はすごく多い。2017/06/02
takao
1
ふむ2021/05/08
yanapong
0
言語学をずっとやっておられる方の説であっても「うーん、それはどうだろう」と思ってしまう箇所がある程に、日本語(特に和語)の語源を突き止めるのがとても難しい事が分かった。2013/04/10