内容説明
なぜ幻覚や幻聴に天国や地獄を見るのだろう。現実と他界との境界領域を、踏破した筆者の神秘との対話。
目次
1 空間―私の神秘体験から
2 神秘主義の諸潮流
3 エクスタシーとカタルシス
4 音―共鳴と律動
5 聖なるキノコ―幻覚と薬
6 死 輪廻転生の装置
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
5
神秘主義とは「第一に、キリスト教とほぼ同じ時期に地中海世界でうぶ声をあげたグノーシス主義…第二が、ヘルメス思想の系譜…第三に、ユダヤ教の胎内から生まれたカバラ神秘主義…第四に、イスラーム神秘主義すなわちスーフィズムの流れ…第五が、インド世界の神秘主義である」「ルターが、同時に痼疾のような悪魔信仰をもっていたことは、あまり知られていない…かれは死ぬ数日まえでさえ、窓の外の雨どいのうえに悪魔が背中をみせて坐っているのをみていたのである。ルターは、悪魔がしばしば肛門の汚れたところに姿をあらわすと信じていた」2015/12/10
endormeuse
3
悪魔は肛門に巣食う習性をもつので、彼らを駆逐するために巨大な大便を排泄することで洗い流さねばならない、という謎すぎるオブセッションを抱えていたマルティン・ルターのエピソードが面白すぎた。2021/06/17
いの
1
とても面白い。思想と宗教と死生。広域に書いてある。2015/01/26
しゅう
0
☆☆☆ 幻覚や幻聴、生と死の境界の体験を垣間見る。三島由紀夫の自死から日本人の死生観を考察するが、なかなか難しい。「神秘」の体験をしたことがないから。2013/06/09
angelooo7
0
何か答えが載っているわけではないが、多くのヒントを含んでいる。2012/08/21