講談社現代新書<br> 人間関係の心理学

講談社現代新書
人間関係の心理学

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061455399
  • NDC分類 141.93

出版社内容情報

【内容紹介】
他人とまともに視線を合わさない人がいる。日本人には、対人恐怖症さえ少なくない。人びとが真の人間関係を見失ったのは、これと無関係だろうか。著者は、たんに和気あいあいの「よい人間関係」ではなく、「ほんとうの人間関係」を模索してきた。まなざしを、ただ相手に向けるのではない。瞳は“人見”であり、たがいに瞳をとどかせるのだ。その重さを説き人が真の人間関係を見出してゆく過程を描き出す。対人関係トレーニングでの、著書の豊富な体験をもとに、人間一般より、かけがえのない一人一人の人間のあり方を説く本書は、さまよえる現代人のための人生読本である。

とどかない視線――他人の眼を見つめることは勇気がいる。まして他人のまなざしを自分のひとみで受けとめることは、身もすくむ思いだ。……それはしかし、そのまなざしが、私のひとみに、私のなかまでとどいたときのことだ。視線がこちらに向かってはいるが、とどいていないとき、その人の眼は、たんなる眼球という物体にすぎない。そんなとき、その人の眼は生きた眼というより、瀬戸物のように見える。Tグループのなかでは、だれもがこうした経験をするが、日常の対人関係のなかでも、少し気をつければ気がつくにちがいない。――本書より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コジターレ

5
流し読み。Tグループに参加するにあたって、事前学習。本家からの分派だからか、多少クセがある印象。著者が考える人間関係やグループについては、学ぶところがある。2019/03/05

ちびみき

2
私の父親が書いた本です。父の生前に読みましたが、当時は難しくて理解できませんでした。絶版になった今でもお読みいただいている方がいらっっしゃり、天国にいる父に代わりましてお礼申し上げます。

u17

0
統計的で客観主義的な心理学に疑問を投げかけ、実践的で主観を含めた(主観主義という意味ではない)心理を提案する。そもそも科学の背景には哲学があり、決して科学が完全なる客観ではないという話や、直線の錯視図を引き合いにして、人が錯視(主観)するものごとを心理学者は錯視量として測定し予測する、その意味では測定、予測の手続きをうけうるその主観的な現象は、客観とはまた別の「本当のこと」にすぎない(集合的主観ないし共同主観)という話が印象に残った。2013/10/16

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