出版社内容情報
【内容紹介】
中国語は音楽的響をもった美しいことばである。また、世界でもっとも重要なことばの1つである。しかも、長い間、中国と密接な関係をもちつづけているわたしたち日本人に、特に身近で大切なことばでもある中国語とは、いったいどんなことばなのか。中国語の歴史や日本語とのふれないなど卑近な具体例を豊富にもりこみ、中国語の発音・文型・表現の基本と特徴をわかりやすく説明する本書は、中国語学習への意欲を駆り立てる読んで楽しい中国語のよき道案内の書である。
中国の外来語――中国では、外来語はきわめて少ないのです。中国では、漢字による写音がむずかしいということもありましょうが、外国文化に同化されないで、逆に外国の文化を自国のものに同化させてきた長い歴史の伝統にもとづくものと思います。しかし、外来語がないわけではありません。中国語の外来語は、第1に外国語に近い音をもつ漢字をあてる。第2に、それと同時に漢字の意味を外国語の意味に近づけて、それにふさわしい漢字を使おうとする――この2点が特徴です。漢字のもつ妙味とでもいいましょうか。ことに、ユーモアを“幽黙”で表わすなどちょっとおもしろいし、また、コカコーラを“可口可楽”――口にあい楽しむことができる――と表わしているなどは、まさに外来語の中の傑作でしょう。――本書より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りちゃ
4
新井一二三さんのお勧め本。初版は約60年前。すごい、とても読みやすい。新井氏が影響を受けたのが頷ける。「一歩一歩くり返し型」で挑戦してみよう。語学は頭脳のレクリエーション。2023/11/12
たわらばし
2
古本屋での出会い。いい出会いだった。古いけど、言葉が丁寧で、読んでいて心地が良い。「~なさい」「~ればよろしい」てな呼びかけがじんわり来る。書体の古さもまた。2017/09/11
わたりがに
0
中国語を褒めすぎな気もしますが、きっと中国語を身近に感じられるようになるはず。ただ、ちょっと古い。2013/07/27