出版社内容情報
1945年8月15日正午、戦争を終結するという天皇の声がラジオから流れました。このいわゆる玉音放送を終戦60周年記念出版として、音源を完全収録したCDを付け、文章で再現すると共に関連のポツダム宣言やサンフランシスコ平和条約等も収録します。
内容説明
本書は終戦の詔書(玉音放送)を文章で再現するとともに、原稿写真と現代語訳、さらに天皇の声の音源を完全収録したCDを付け、関連のポツダム宣言とサンフランシスコ平和条約等の文書を収録しました。玉音放送を起点に、日本が国際社会への復帰にあたって交わしたいわば世界と日本との契約書を、読みやすく、わかりやすく、印象的なかたちで展示しました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
北本 亜嵐
16
映画「日本の一番長い日」を観に行った時、昭和天皇の「玉音放送」の現代語訳のチラシを貰ったのをきっかけに触れてみようと図書館で借りた本。この日は「終戦」であると同時に新たな「再出発」の日。当日の天気から始まり、放送が終わるまでを紹介している。大きな文字で読み易く、挿入写真の青空が印象深い。また、「ポツダム宣言」「サンフランシスコ平和条約」の日本語訳や戦後の日本と世界の諸条約が紹介されてより、読み物・資料としても充実している。2015/10/08
玉ねぎゆみさん
0
玉音放送の内容に興味を持った娘のために、図書館で借りてきた。ちょうど終戦記念に関連するお薦めの本が並んでいて見つけた。恥ずかしながら今まで有名な1節「堪え難きを堪え忍び難きを忍び」ぐらいしか知らなかった。全文を頭からしっかり読んだ。日常的に使わない漢字や言葉があるが注釈がついているし、そこそこの年齢の人なら特に注釈がなくても読めるだろう。読み進むとただ涙がでてきた。昭和天皇自身のお気持ちが確かにここにあったと思う。間違いなくこの放送によって国民のマインドをはっきり終戦へと切り分けた。2017/08/15