ティーンズ文学館<br> アンモナイトの森で―少女チヨとヒグマの物語

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ティーンズ文学館
アンモナイトの森で―少女チヨとヒグマの物語

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  • サイズ B6判/ページ数 143p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784052032509
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8393

内容説明

いったい、これはなんだ?―十二歳のチヨは首をかしげました。まるで巨大なカタツムリのような石が、チヨのまわりにいくつもころがっていたのです。そのときのチヨはまだ知りませんでした。それが、一億年前に生きたアンモナイトの化石であり、そしてそれが、世界的な大発見であるとは。そこは、だれもふみこんだことのない、危険なヒグマたちの森でした。第18回小川未明文学賞大賞受賞作品。小学校中学年から。

著者等紹介

市川洋介[イチカワヨウスケ]
1949年、北海道生まれ。北海道大学文学部卒。北広島市役所を退職後、短編小説・エッセイなどを執筆。『アンモナイトの森で―少女チヨとヒグマの物語』で第18回小川未明文学賞大賞を受ける

水野ぷりん[ミズノプリン]
1960年、東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イチイ

13
明治時代の北海道の架空の村を部隊に、森のことなら誰よりも詳しい少女が、白亜紀の地層が露出し珍しいアンモナイトの化石が豊富に取れる涸れ沢を見つけたことから、札幌から調査隊がやってきて思いがけない事態につながるという児童向けの小説。将来有望な青年のために、彼に恋心を抱く少女が身を犠牲にするという話で、学はないが自然と通じ合うという少女の造形など、いささか古風すぎる作りだと感じた。2020/09/06

おはなし会 芽ぶっく 

11
明治時代の北海道。開拓民の村で生まれたチヨは、原生林に住むヒグマとお互いに敬意を払って共存していました。 ところが、チヨがアンモナイトの化石を発見したことで、大人たちの欲がからみ、危険を忘れてヒグマの森に入っていきます。怒るヒグマと人間のあいだに板ばさみになってしまったチヨ。生き物の幸せと人間の幸せは一緒にはなれないの?と問いかけてくるようなおはなし。2019/09/22

エル

7
明治期の北海道で自然と心を通わせるチヨがアンモナイトの化石を見つけたことから人と自然の均衡が崩れだした。欲にかられた人間はヒグマを襲う。全てを奪われたヒグマはヒトを襲う。ヒトと自然の狭間で苦しむチヨが向かった先はー。まるでナウシカのような話だった。ただラストで何故チヨが死ななければならなかったのかは謎。2022/02/03

ぷりん

5
北海道開拓時代、アンモナイトの化石を見つけた少女とヒグマと大人たちのお話。少女・チヨの優しさや淡い想いが切ない。何気なく読んだ本作だけど、思った以上に良い作品でした。人間と自然とのかかわり合いについて考えさせられる一冊。2018/01/07

HNYYS

4
図書館本。タイトルが気になって読んでみた。考古学(地質学)の面と自然環境の面と絡み合ったお話でした。明治時代の北海道を知ることもでき、個人的には楽しく読めました。2019/09/04

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