内容説明
1949年、サンフランシスコ。過去の影に引かれるように4人の中国人女性が集まり、マージャンの卓をかこみ、点心を食べ、昔話をする会を開く。彼女らはその集まりを“ジョイ・ラック・クラブ”と名づけた。それからほぼ40年が経って、メンバーの一人が亡くなった。その娘があとを引き継ぎ、母親の長年の希いと悲劇的な秘密を初めて知らされる。それをきっかけに、“ジョイ・ラック・クラブ”の女たちは各々の過去をたどり、記憶にとどめ、物語りたい衝動にかられていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りつこ
46
18年ぶりに再読。さまざまな事情で中国を脱出しアメリカに渡った女4人。結婚し娘を持つがアメリカで生まれ育った娘たちと母たちはお互いに分かり合うことができない。母の期待に応えられない自分と過剰な期待をかけてくる母へ反発する娘たちの物語は今の自分とも地続きでリアルに感じられるが、母たちの物語は信じられないほど過酷だ。時代や国の違いから理解できなかった母親を、死後にようやく理解する…。当時も読み終わって「大好きだ」と思ったのだが、今回もやっぱり大好きだと思った。よかった。2020/05/27
空飛び猫
6
母と娘。 中国とアメリカ。 ぶつかり、もがき、苦しむ女たち。2015/12/12
めぐめぐ
0
登場人物のバックグラウンドは分かるが、内容が発展せず、弱い2016/09/02
ナカ
0
翻訳物は、登場人物欄が欲しい。誰が誰やら。信心めいた考えの世界からアメリカの生活へと変化がすごい。2016/04/22
Junko ama NANA
0
100年の孤独を読んだときと同じ気分。まったく異質な世界体験。2015/07/25