雨あがる―山本周五郎短篇傑作選

雨あがる―山本周五郎短篇傑作選

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048731812
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

世界の黒澤監督の絶筆脚本となった「雨あがる」が、黒澤組再結成のもとに9月の命日に向けて製作されている。黒澤映画の原作となった「雨あがる」「なんの花が薫る」「日日平安」「つゆのひぬま」を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

詩 音像(utaotozo)

11
表題作が映画化されたタイミングで編まれたと思しき、黒澤明が脚本化した山本周五郎作品集。他に『椿三十郎』の元になった「日日平安」、『海は見ていた』(未見)の原作「つゆのひぬま」「なんの花か薫る」を合計4編収録。「雨あがる」は映画、日下武司による朗読CD、の順で触れ、既読も同然と思っていたが、改めて文字で読んで、思わず泣けてくる良作。改めて映画の膨らませ具合にも感心。「日日平安」も三十郎のキャラクターに内容を引き寄せた、アダプテーションの見事さに今更ながら唸る。「なんの…」の結末に結構衝撃を受けた。 2014/09/06

がぁ

7
どの作品もすばらしかった。傑作選の名にふさわしい。つゆのひぬま、のおひろの気風にも惚れたし、おたよの夫を支え続ける健気さにも頭が下がる。貧しきものは幸いである、ということなのかもしれない。2015/06/17

けろけろ

4
4つの短編集だが、どの話も最後はしみじみといい感じの終わり方だった。特に表題作の「雨あがる」は、才能に恵まれながらも、仕官できずに貧しい生活を余儀なくされる伊兵衛とその妻が、周りの貧しいが優しく気さくな人たちの間で生きていく様子がすがすがしい。つまるところ幸せなんて覚悟というか心持ち次第なんだなと。ラストシーンはアンハッピーエンドながらまさに雨があがり晴れ晴れとした気持ちになった。2010/01/10

こけこ

3
久しぶりの山本周五郎。人間っていいなって優しい気持ちになれました。2017/12/12

おい

2
タイトルの話は映画とは違った趣があり、これはこれでいい。他の作品は人情が深すぎ分かりづらいところもあった。 ★★★2021/12/06

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