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出版社内容情報
一奈々子。オタク女子。3ヶ月ごとに「嫁」が変わるタイプの絵師。おどおど小動物系の美少女。口には出さないけど、俺は密かに≪イナゴさん≫と呼んでいる。
上井恵久。リア充女子。カラオケでタンバリン叩いてた人。いつもいい匂いがするクール系の美少女。こっちも口には出さないけど、俺は密かに≪ウェーイさん≫と呼んでいる。
クラスこそ一緒だけど、イナゴさんも、ウェーイさんも、俺とは別世界の住人だ。リア充でもオタクでもない俺は、きっと深いかかわりを持つことなく終わるんだろう。
……そう思っていた。
あの夜、あの公園で、あんな秘密を知ってしまうまでは。
2017年、オタクがメジャーになりすぎた時代。何にもなれない「俺」たちに贈る、新・青春ラノベ開幕!
内容説明
一奈々子。オタク女子。3ヶ月ごとに「嫁」が変わるタイプの絵師。口には出さないけど、俺は密かに“イナゴさん”と呼んでいる。上井恵久。リア充女子。カラオケでタンバリン叩いてた人。こっちも口には出さないけれど、俺は密かに“ウェーイさん”と呼んでいる。クラスこそ一緒だけど、イナゴさんも、ウェーイさんも、俺とは別世界の住人だ。きっと深いかかわりを持つことなく終わるんだろう。…そう思っていた。あの夜、あの公園で、あんな秘密を知ってしまうまでは。オタクがメジャーになりすぎた時代。何にもなれない「俺」たちに贈る、新・青春ラノベ開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
51
覇権にこだわるオタクたちについていけず、リア充のやりとりもまた面倒くさいと感じてしまう中途半端な荒川亮太が、公園である事件に遭遇しいろいろ巻き込まれてゆく青春小説。いかにもリア充っぽいメグと、自らがかつて決別したオタ仲間の一人だと思っていた奈々子がそれぞれ抱える密かな想い。一見対極に思えるオタクとリア充を突き詰めてゆくと、避けられないのはそのどうにも面倒な窮屈さで、それでも居場所を大切にしたい彼女たちの切実な想いに応えてみせた亮太の解決法には苦笑いでしたが、こういうのもありかなと思えた興味深い物語でした。2017/09/08
まりも
48
リア充にはなれず、オタクでもない。そんな中途半端な少年がどちらの陣営に属するか悩み、関わっていく事になる話。うーん、正直言うと期待してたほど面白くは無かった。オタクでもリア充でもない。いわゆるキョロ充という存在。あれくらいの年代だからこその悩みや同調圧力みたいなものはリアリティがあって中々良かったし、あぁいう息苦しくて窮屈な感じも、ある意味学生の青春模様らしくてよかったと思う。ただ所々に見られる偏見の強さにはちょっとゲンナリしました。まぁ、そういう毒も含め楽しめるなら意外とアリな作品かもしれない。2017/09/10
芳樹
39
リア充であり続けるためには嘘を付くことも辞さない。オタクであり続けるためには「覇権」に乗り続けなければならない。自分はオタクだと思っていた主人公・亮太が実は真のオタクではないことに気付いたので、リア充になろうとするも、そちらはそちらで気苦労が絶えない。結局、どちらにもなれない半端者だった。でも、そんな『中途半端』な状況だって『青春』は出来るのだ、というお話しで、リア充&オタクの定義にとても興味深く、面白く読み進めることができました。三ヶ月契約の後はどうなるのか。続きが楽しみです。2021/11/08
中性色
31
たぶん、両方で使えそうな挨拶はやっはろーだと思う。多少味付けは濃いめだけれど作中にもあるように、今のオタクって作品が好きというより、作品が好きな自分が好きという類が大半なんだよな。まぁ、それは逆側もそうだけど。それをうまいこと描かれている作品。だんだん素になってくオタヒメさんの反応が笑える。ただ、いろんな意味で一発ネタだし消されないだろうか。個人的にはメグが好み2017/09/28
活字スキー
24
『俺のかーちゃんが17歳になった』の弘前さんの新作。タイトル通り、リア充とオタクの狭間で右往左往するコミュ障ヘタレがWヒロインとの交流を通して自分らしい青春を模索する、イラストも含めてぶっちゃけなんともビミョーな内容だった。おそらく弘前さんは根が真面目で、すごく頑張って書かれたのではないかなーと想像しながら個人的にはそこそこ楽しめたけど、現時点で表紙のイナゴさんよりウェーイさんが天使過ぎるのはどうなんだ。続刊で巻き返す予定なの?出せるのかなー? 2017/10/25