角川選書<br> 羽柴を名乗った人々

電子版価格
¥1,496
  • 電書あり

角川選書
羽柴を名乗った人々

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047035997
  • NDC分類 210.48
  • Cコード C0321

出版社内容情報

秀吉が大名に授けた「羽柴」名字。そこから政治の秩序を読み解く◆第一章 羽柴名字と公家成大名

◆第二章 秀吉の一門大名
羽柴秀長・秀保/羽柴秀次/羽柴(小吉)秀勝/羽柴秀俊(小早川秀秋)

◆第三章 秀吉の親類大名
宇喜多秀家/結城秀康/前田利家・利政(利勝)利政/徳川家康・秀忠/京極高次/京極高知(生双)/木下勝俊/某 秀弘/青木重吉/福島正則・正長・忠清(忠勝)

◆第四章 織田家の人々
織田秀信/織田秀雄/織田信兼/織田長益・頼長/織田信秀/織田信高/織田信吉

◆第五章 旧織田家臣の人々
堀秀政・秀治・秀隆(忠俊)/堀秀家(秀成・親良)/滝川雄利・正利/丹羽長重/長岡(細川)忠興・忠隆/蒲生氏郷・秀隆/蜂屋頼隆/毛利秀頼/稲葉貞通・典通/津川(斯波)義康/長谷川秀一・秀康/前田秀以・茂勝/佐々成政/筒井定次/池田照政(輝政)・照直(利隆)/森忠政

◆第六章 旧戦国大名の人々
上杉景勝/大友吉統(義統)/長宗我部元親・盛親/島津義弘・忠恒(家久)/立花統虎(親成・宗茂)/龍造寺政家/毛利輝元・秀元/小早川隆景・秀包(秀直)/吉川広家/宗吉智(義智)・義成/佐竹義宣/最上義光・義康/伊達政宗/里見義康/宇都宮国綱

◆第七章 羽柴名字の消滅

◆第一章 羽柴名字と公家成大名

◆第二章 秀吉の一門大名
羽柴秀長・秀保/羽柴秀次/羽柴(小吉)秀勝/羽柴秀俊(小早川秀秋)

◆第三章 秀吉の親類大名
宇喜多秀家/結城秀康/前田利家・利政(利勝)利政/徳川家康・秀忠/京極高次/京極高知(生双)/木下勝俊/某 秀弘/青木重吉/福島正則・正長・忠清(忠勝)

◆第四章 織田家の人々
織田秀信/織田秀雄/織田信兼/織田長益・頼長/織田信秀/織田信高/織田信吉

◆第五章 旧織田家臣の人々
堀秀政・秀治・秀隆(忠俊)/堀秀家(秀成・親良)/滝川雄利・正利/丹羽長重/長岡(細川)忠興・忠隆/蒲生氏郷・秀隆/蜂屋頼隆/毛利秀頼/稲葉貞通・典通/津川(斯波)義康/長谷川秀一・秀康/前田秀以・茂勝/佐々成政/筒井定次/池田照政(輝政)・照直(利隆)/森忠政

◆第六章 旧戦国大名の人々
上杉景勝/大友吉統(義統)/長宗我部元親・盛親/島津義弘・忠恒(家久)/立花統虎(親成・宗茂)/龍造寺政家/毛利輝元・秀元/小早川隆景・秀包(秀直)/吉川広家/宗吉智(義智)・義成/佐竹義宣/最上義光・義康/伊達政宗/里見義康/宇都宮国綱

◆第七章 羽柴名字の消滅

黒田 基樹[クロダ モトキ]
1965年生まれ。早稲田大学教育学部卒。駒沢大学大学院博士後期課程満期退学。博士(日本史学、駒沢大学)。現在、駿河台大学教授。

内容説明

羽柴(豊臣)秀吉の政権時代、有力大名の名字はすべて「羽柴」であった!関白・秀吉は、初参内の際に主要大名を侍従以上の公家成大名に任官、同時に羽柴名字を与えた。秀吉と姻戚関係にある大名、織田家出身・旧織田家臣の大名、さらには旧戦国大名の有力者までが、秀吉に服属後、相次いで羽柴名字を与えられた。これは何を意味しているのか。新しい武家の政治序列を創り出した、秀吉の野望と類い稀な政治手腕を描き出す。

目次

第1章 羽柴名字と公家成大名
第2章 秀吉の一門大名
第3章 秀吉の親類大名
第4章 織田家の人々
第5章 旧織田家臣の人々
第6章 旧戦国大名の人々
第7章 羽柴名字の消滅

著者等紹介

黒田基樹[クロダモトキ]
1965年東京生まれ。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。博士(日本史学)。専門は日本中世史。現在、駿河台大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kokada_jnet

78
秀吉一門・親類は当然だが。織田一族、織田旧臣、有力戦国大名と、異常に多くの大名が羽柴を名乗らされていることに驚く。公家の地位に上りながら羽柴をなのらなかった大名は、徳川家康、織田信雄、井伊直政の3名だけだったとのこと。2022/11/12

Willie the Wildcat

65
52家74人!?本姓・本名字、そして公家成に垣間見る秀吉の全国統一戦略の一端。「3段階」も至極論理的。故に徳川幕府の時代となり消滅する羽柴姓。加えて、”差異”に込められた秀吉の思い。信雄、家康、そして直政。それぞれに異なる背景。中でも信雄。信長への不変の忠誠の証ではなかろうかと推察。興味深いのが旧戦国大名。ツワモノの懐柔の中に、統治。明治時代に統一された氏と名字。歴史だなぁ。著者の丹念な調査が紐解く1人1人の人間関係と政治的立ち位置は、改めて戦国時代の面白みを深めてくれる。2017/03/25

なつきネコ

14
羽柴という名字に英雄達がどう受けいらたかが見える話。突然の権力者の秀吉。秀吉がどう取り入れていったがかわかる。しかし、関ヶ原以後も羽柴を名乗った人も多いからこそ効力があったのか。羽柴の名字を与えると同時に公家形化させる。同時という辺りに羽柴の権威を強化しようという意図が感じる。細川家が藤孝と忠興が別家扱いだったのは驚き。長宗我部盛親が羽柴土佐侍従の名乗り、土佐を失い大阪の陣で豊臣方に入ってる。真田もそうだけど元羽柴扱いなら、淀殿や豊臣家直臣がそれなりの扱いをしてもおかしくないから、その辺りも気になる。2019/08/26

スプリント

11
羽柴であらずば人ではなし。と言わんばかりに羽柴姓が乱発されていたことがよくわかります。 羽柴は織田家の有力家臣である丹羽と柴田から一字ずつあやかって付けたという逸話が伝わっていますが、あやかり元の丹羽長秀の長男である長重は後に羽柴性を授けられたときどのように感じたんですかね。2017/01/09

kawasaki

10
「羽柴」の苗字を名乗った・与えられた人々の、名前の表示方法に特化した事典のような本。誰が、いつ、どのような状況で、何と名乗っているかを、ひたすらに確認する。極めて地味(一般受けしないという意味で)、かつ精密な研究書。名前というものの持つ政治性や、「羽柴政権」の仕組みが浮かび上がってくる。江戸時代の家格の序列ともまた違う制度運営で、この政権が続いていたら「近世」はどうなっていたのだろうと想像するのも面白い。文書の彼方から過去の人々の姿を窺い見る、研究現場の静かな昂揚が伝わる。2018/09/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11208404
  • ご注意事項