角川叢書<br> 古代日本の女帝とキサキ

角川叢書
古代日本の女帝とキサキ

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784047021297
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0321

内容説明

古代に六名八代の女帝が集中して現れ、その後「封印」されたのはなぜか?この謎を解くカギとなるのが、キサキ制度である。七世紀の女帝がすべてキサキ経験者であったのに対し、八世紀の女帝にキサキ出身者はおらず、「不婚」(独身)が即位の条件とされた。本書では、推古から称徳までの女性天皇の地位とキサキ制度の変遷をつぶさに検討し、女帝の史的本質を探る。従来の女帝「中継ぎ」論と訣別し、新たな古代女帝の姿に迫る画期的な女帝論。

目次

序章 女帝とキサキへの眼差し―『日本書紀』が描いたキサキの歴史
第1章 キサキから大王へ―豊御食炊屋姫(推古天皇)
第2章 王位と王権の分割―宝皇女(皇極天皇)
第3章 女帝が構想した王権と国家―宝皇女(斉明天皇)
第4章 女帝にならなかったキサキたち―穴穂部間人皇女・間人皇女・倭姫王
第5章 母と呼ばれた女帝―う野讃良皇女(持統天皇)
第6章 新しい女帝の誕生―阿閇皇女(元明天皇)・氷高内親王(元正天皇)
第7章 キサキ制度の変質と転換―藤原安宿媛(光明皇后)
第8章 「不婚」の女帝の光と影―阿倍内親王(孝謙・称徳天皇)
終章 古代女帝の終焉とキサキ制度のゆくえ

著者等紹介

遠山美都男[トオヤマミツオ]
昭和32年(1957)東京都生まれ。学習院大学文学部史学科卒業、同大学大学院人文科学研究科史学専攻博士後期課程中退。博士(史学)。学習院大学、日本大学非常勤講師。専攻は日本古代史
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユウユウ

0
以前読んだ時よりも格段に面白く読めた。(少し理解度が深まったか?)持統天皇政権において天武天皇よりむしろ皇極天皇の方が重要視されていたとか、そもそも一般に論ぜられがちな天智系vs天武系といった構図はなかったとか、従来とは少し異なる視点の女帝論。疑問に思うところもいくつかあったが、逆に今までの謎がなんとなく腑に落ちる部分(不改常典についてなど)もあった。惜しむらくは系図が少し見にくかった。スペースの関係上仕方なかったのかもしれないが。

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