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内容説明
現代の穏やかな環境と無邪気で親切な友人たち。それは未来の世界でストリートチルドレンとして、生き延びるために人を傷つけ、喰うために盗みを続けていた少女・朝槻憐にとっては全てが「知らない」ものだった。未来での罪により現代に流刑に処され、鳴瀬玲人との邂逅を果たした憐。全ての歯車はそのとき回り始め、過酷な運命が彼女へと降りかかる―。一人の捨てられた少女の絶望と希望の日常を描き出す短編集が登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シズク
1
1巻から2巻前半くらいの時系列の短編集。現代での日常に対する憐の気持ちの変わり様がよく描かれている2010/12/15
さわら
1
タイトルどおり。シリーズ中での日常の尊さというものを強くしてる。
浅木原
1
どう考えてもこの人はこういう青春小説の方が向いてると思う。何気ない日常の描写が本当に活き活きとしていて良い。2005/08/09
永山祐介
1
憐がこの世界に流されてから、学校に玲人が来るまでを描いた最初のお話が一番好きかな。まだ誰にも心を開かず、一人運命に抗おうとしつつも、孤独の刑の現実に心を打ち砕かれそうになっている様子が、痛ましいながらも愛しい感じがします。2005/08/03
schaf
1
サブタイトルにある通りのような雰囲気の短編集。短編集ってことと、日常を描くってところでどうしても「浅い」って思っちゃったけど、この場合の浅さはむしろ尊い。次巻へ繋がるものもあったし、1巻の憐視点というのもなかなか面白かった。(6)2009/02/28