- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 角川スニーカー文庫
内容説明
失ったときは耐えられると思っていた。それは、何度も繰り返してきたことだから。だが俺は君を失うということの本当の意味を知らなかったらしい。この胸にある痛みを感じるまで気づかないとは、相変わらず間抜けなことだ。それでも俺はこのエリダナという街で、今までと同じようにロクでもない依頼を受け続けている。君のいない毎日を、日常というくそったれた日々にするために―。ダメ呪式士たちがつづる追憶の事件簿第7弾登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らゆ
2
今回は『比較的』心穏やかに読める短編集でした。「優しく哀しいくちびる」が好きすぎる!こういうのがまた読みたかったんだ!待望の(?)黒ジヴ降臨。周囲の人間の心まで容赦なく殺していく姿に、いっそ惚れ惚れしました。もうこの物語に真人間はいなくなっちゃったんだね……。「翼の在り処」もお気に入り。「……この職場には、まともな人間がいない!」というキュラソーのつぶやきに激しく同意でした。この奇人変人集団はどうしようもないなぁ、もう。2010/11/26
ひのえ
1
『三本脚の椅子』はガガガ版にはなかったから読めてよかったが、短編集独特の悲しい話だった。そしてギャグ回。やっぱりギャグ回は最高だな。黒き魔女皇の再来により迷言がたくさん生まれた。「あなたはどっちの味方?味方以外は死刑よ?」とか「頑張る?頑張るなんてのは、挑戦者の義務よ。王者の義務とは、愚かな挑戦者を粉微塵に叩きつぶし、身の程を教えてやることなりっ!」などなど。崇拝する気もわからんでもない。しかし黒ジヴはおっかないなぁ。2014/03/05
7号
1
主人公組出てこないと鬱にならない法則でもあるのか……?2012/07/03
定価3,150yen(本体+税)
1
短編だって連作だって暗黒ライトノベルなんです、テヘペロロ。そもそもハッピーなエンドを見つける方がむつかしいので局地的なバッドエンドが成功しています。
道化
1
「黄金と泥の辺」から「優しく悲しいくちびる」までは主人公メインのお話。救われない重暗い話や、胸に痛い話。「翼の在り処」は主人公がこのシリーズの中心だが世界から見たら小さな存在だと知らしめているような気がしました。どのお話もタイトルが良いです。2010/02/07