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出版社内容情報
14歳の冬休み、私はいなくなった――。失踪先から周囲のおおさわぎをこっそり見つめていたナオだったが……!? 自分の居場所を求める果敢で無敵な女の子の物語。きみが抱える痛みに、乙一がそっと触れます。
内容説明
14歳の冬休み、わたしはいなくなった―。大金持ちのひとり娘ナオはママハハとの大喧嘩のすえ、衝動的に家出!その失踪先は…となりの建物!!こっそりと家族の大騒ぎを監視していたナオだったが、事態は思わぬ方向に転がって…!?心からやすらげる場所を求める果敢で無敵な女の子の物語。その他うまく生きられない「僕」とやさしい幽霊の切ない一瞬、「しあわせは子猫のかたち」を収録。きみが抱える痛みに、そっと触れます。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
228
Gothのイメージで本書を読んだら、結末に驚いた。いずれの短編もほのぼのとしててよかった。2018/08/19
夢追人009
190
乙一さんの作品は警察が殆ど無能で事件を解決しないパターンが多いのですね。また途中にイラストが入る本は今ではもうないですがイイものですよね。『しあわせは子猫のかたち』は怖くない心霊ミステリー&幽霊の復讐譚でラストに漂う寂しさの風情がよかったですね。『失踪HOLIDAY』は殺人事件なしでも楽しめる極上のサスペンス誘拐ミステリー痛快作ですね。大金持ちの一人娘ナオと頼りない使用人クニコの警察を向こうに回した狂言誘拐劇の筈だったが実は?ヒロインのナオも警察も読者もまんまと騙されたけど大満足のハッピーエンドでしたね!2020/12/05
おしゃべりメガネ
180
乙一さんの角川スニーカー文庫1作目となる作品です。表題作は誘拐騒動を軸にコメディチックに展開していきますが、時折シリアスな内容でもあり、ホロっとさせられたり、中盤からは地味にハラハラと立派にサスペンスしてくれます。話のオチとしては着地点が微妙な気もしなくはありませんが、まぁ、後味が悪いというワケでもありませんでした。個人的には『しあわせは仔猫~』のほうが断然、好みの作風で乙一作品の秀作『暗いところで待ち合わせ』を彷彿させてくれるステキなお話でした。ホラーながらも心温まる乙一作品を十分に堪能できました。2014/03/06
りゅう☆
99
人との接触が苦手な僕が引越先の殺人事件のあった家で起こる不思議な体験や、そこで出会った子猫を通して変化する心境が最後の1行に込められて温かさを感じた「しあわせは子猫のかたち」金持ちの娘ナオがひょんな事から自作自演の誘拐劇を演じる「失踪HOLIDAY」ナオ語りで最初は彼女の考えや言葉にダルさを感じたが、使用人の娘の部屋で居候生活を送りながらの誘拐劇が進むにつれ見えてきた家族の本心を感じ取ったナオがだんだん可愛くみえてきた。2作品とも最後は乙一さんらしい予想外な展開の面白さに穏やかさも加わりいい読後感を得た。2014/12/09
青葉麒麟
77
【クニコ】の性格あんまり好きじゃ無いなぁ、後【ナオ】も。内容は面白かったけど登場人物があんまり(>_<)2011/11/12