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内容説明
あまりに理不尽な仕打ちだとカエデは思った。いくら窮地におちいった里を助けるためだとはいえ、うら若き乙女ひとりを巨大蛟の住む淵に向かわせるなんて、いったい何を考えているの。だいいち長老たちのいうツクヨミさまは、本当に助けにきてくれるのだろうか?―アマテラスが岩戸に隠れたため、世界が闇に覆われて一年。少女カエデと性格最悪の月神ツクヨミの奇想天外な冒険を描く、オフビートな神話ファンタジー、ここに開幕する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
40
アマテラスが岩戸に隠れ世界は闇に閉ざされた。そんな中、一人の少女が巨大蛟退治に駆り出され・・。日本神話を元にしたファンタジーです。カエデでの神をも平気で罵倒する根性や、月神ツクヨミの従僕である大兎・ツユネブリの主人を主人とも思わない言動が面白かったです。人間は勝手気ままに一方的に神に願い、神は神で地上のことなど些末な事にすぎないと気にも留めない。そういったお互いに自分勝手なところはナルホドと思いました。またこういった話を読んでみたいです。★★★2012/08/08
ジュンジュン
3
本作は世界観やストーリーより、著者必殺の掛け合い漫才が炸裂しているので、それを楽しむのが主眼。2017/05/21
onisjim
3
森岡<星界>浩之にこんな作品があったのか。正体がよくわからない神であるところのツクヨミを登場させるあたりはおもしろい試みだと言えるかもしれない。2015/08/16
Takuwokun
3
設定は緻密。ストーリーはシンプル。 掛け合いは最高! おもしろかった。2014/09/06
hophead
1
電子書籍版 2014/12/14