角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 関東戦国史―北条VS上杉55年戦争の真実

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角川文庫 角川ソフィア文庫
関東戦国史―北条VS上杉55年戦争の真実

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  • サイズ 文庫判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044001896
  • NDC分類 213
  • Cコード C0121

出版社内容情報

関東の覇権抗争が戦国史の常識を覆す!信長の出現、秀吉の天下統一で、戦国は終焉を迎えた。天下取りの舞台は西日本にあったといわれてきたが、戦乱の始まりも終わりも、実際は関東の動きが基準になっていた! 関東の動向をなぞるように、畿内では室町幕府の秩序を揺るがす下克上が相次いだ。関東の覇権戦争の中心にいたのが西から来た新勢力の北条氏、旧来の関東秩序勢力である山内・扇谷の上杉氏である。両氏の関東支配権を賭けた争いから戦国史の真相に迫る。(『戦国関東の覇権戦争 北条氏VS関東管領・上杉氏55年の戦い』を改題)

プロローグ 「日本の副将軍」対「関東の副将軍」―北条氏への改称と関東管領家の誇り
第一章 北条氏綱と両上杉氏の抗争
第二章 北条氏康と両上杉氏の滅亡・没落
第三章 上杉謙信はなぜ関東に襲来したのか?
第四章 「国衆」が左右する関東戦国史
第五章 国衆を困惑させた「越相同盟」
第六章 信玄の猛攻と北条氏の危機
第七章 北関東の攻防戦と謙信の死
エピローグ 消滅した「関東の副将軍」―新たな抗争の枠組みへ

◆プロローグ 「日本の副将軍」対「関東の副将軍」――北条氏への改称と関東管領家の誇り
関東上杉氏の地位/伊勢宗瑞(北条早雲)の出現/北条氏の誕生
◆第一章 北条氏綱と両上杉氏の抗争
北条氏と両上杉氏の領国範囲/北条氏綱の武蔵侵攻/氏綱包囲網の形成/関東享禄の内乱/もうひとつの内乱/氏綱による鶴岡八幡宮の修造/房総での内乱/扇谷上杉氏の落日/小弓公方家の滅亡/二つの関東管領家
◆第二章 北条氏康と両上杉氏の滅亡・没落
関東最大の大名、氏康登場/氏康と武田晴信の和睦/駿河河東からの撤退/河越合戦と扇谷上杉氏の滅亡/扇谷上杉氏勢力の消滅/山内上杉氏、越後へ逃亡/長尾景虎、関東に出陣/氏康による古河公方義氏の擁立/甲相駿三国同盟の成立
◆第三章 上杉謙信はなぜ関東に襲来したのか?
武田晴信と氏康の連携/上野の領国化と沼田氏の内乱/長尾景虎の上洛の目的とは?/氏康の隠居と「徳政令」/景虎、関東に侵攻す/謙信襲来の背景/ふたたび二人の関東管領/氏康の危機感/「永禄の飢饉」と謙信の侵攻
◆第四章 「国衆」が左右する関東戦国史
成田長泰、恥辱を受ける/キャスティング・ボートを握る国衆/戦国大名と国衆の関係/反撃する北条氏康/氏康・信玄の協同軍事行動/上杉謙信の「後詰め」と国衆/「氏康頼もしからず」の噂/家中に信頼が薄かった太田康資/厳しい政治判断を求められる国衆/国衆離叛の雪崩現象
◆第五章 国衆を困惑させた「越相同盟」
「三国同盟」崩壊と信玄の駿河侵攻/北条氏、謙信との同盟を図る/交渉を仲介する国衆/交渉の場は「第三国」/難航する条件交渉/双方が拘わる国衆の扱い/起請文の交換で同盟成立/北条三郎を証人として提出/自立路線を選択した佐竹氏・里見氏/去就に悩む関東の国衆たち
◆第六章 信玄の猛攻と北条氏の危機
駿河での攻防/武田信玄、小田原に迫る/国境防備を固める北条氏/領国内軍勢の大移動/臨時の城普請/「御国」のために兵士になる/国家と村の関係に大きな変化/北条氏康の死と遺言/謙信との同盟を解消/驚きとまどう国衆
◆第七章 北関東の攻防戦と謙信の死
再開した北条vs上杉の抗争/謙信の強気と佐竹氏の動向/羽生城をめぐる攻防/関宿城をめぐる攻防/謙信、ふたたび佐竹氏・里見氏と結ぶ/謙信、最後の関東出陣/結城氏の離叛と里見氏との和睦/謙信、死去する/死せる謙信、関東出陣を表明
◆エピローグ 消滅した「関東の副将軍」――新たな抗争の枠組みへ
御館の乱と山内上杉憲政の最期/反北条勢力、佐竹方の「一統」/「関東の論理」に介入する中央政権

黒田 基樹[クロダ モトキ]
1965年東京生まれ。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。博士(日本史学)。専門は日本中世史。駿河台大学教授。著書は『真田信之』『羽柴を名乗った人々』(KADOKAWA)、『戦国大名の危機管理』(吉川弘文館)、『百姓から見た戦国大名』(ちくま新書)、『戦国北条氏五代』(戎光祥出版)、『戦国大名北条氏の領国支配』(岩田書院)、『中近世移行期の大名権力と村落』(校倉書房)、『戦国大名』(平凡社新書)、『真田昌幸』(小学館)、『「豊臣大名」真田一族』(洋泉社)などがある。

内容説明

信長の出現、秀吉の天下統一で、戦国時代は終焉を迎えた。天下取りの舞台は西日本にあったといわれてきたが、戦乱の始まりも終わりも、実際は関東の動きが基準になっていた!関東の動向をなぞるように、畿内では室町幕府の秩序を脅かす下克上が相次いだ。関東の覇権戦争の中心にいたのが西から来た新勢力の北条氏と、旧来の関東秩序勢力である山内・扇谷の上杉氏である。両氏の関東支配権を懸けた争いから戦国史の真相に迫る。

目次

プロローグ 「日本の副将軍」対「関東の副将軍」―北条氏への改称と関東管領家の誇り
第1章 北条氏綱と両上杉氏の抗争
第2章 北条氏康と両上杉氏の滅亡・没落
第3章 上杉謙信はなぜ関東に襲来したのか?
第4章 「国衆」が左右する関東戦国史
第5章 国衆を困惑させた「越相同盟」
第6章 信玄の猛攻と北条氏の危機
第7章 北関東の攻防戦と謙信の死
エピローグ 消滅した「関東の副将軍」―新たな抗争の枠組みへ

著者等紹介

黒田基樹[クロダモトキ]
1965年東京生まれ。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。博士(日本史学)。専門は日本中世史。駿河台大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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翔亀

37
【中世31】山城を知るために戦国時代を概観したくなり、信長や秀吉以前を知りたくて読んだ。応仁の乱に先立ち争乱は関東から始まった。室町幕府の鎌倉府の崩壊だ(享徳の乱。1455年)。それ以来の関東の150年間はすざましいばかりだ。北条VS上杉の戦争と一言で言うけれど、何十という勢力が合従連衡を延々と繰り返す。著者は、武田氏と上杉氏の関係史料の年代比定に長らく取り組んできただけあって、精緻にその合従連衡を姿を描写する。室町時代後半の中央(畿内)の政治史も目が回るほどだが、本書における政治史はとにかく戦争戦争の↓2022/05/26

YONDA

19
扇谷上杉氏や山内上杉氏、古河公方や小弓公方など誰がどこで何をしていたかが整理できずにいましたが、北条氏を交えて書かれたこの本で大変良くわかりました。それと、謙信についたり北条についたり佐竹についたりと、関東の国衆達の生き抜くためのたくましさには頭が下がる思いです。国衆抜きには戦国時代を語れないと実感。非常に勉強になりましたm(_ _)m2017/03/18

roatsu

19
本書を読むと表紙を飾る三大名に対する感慨がまた新たなものになる。150年に及ぶ関東の戦国史を旧権威の象徴たる管領上杉氏と興隆する後北条氏の争いを軸に、付随する在地・周辺諸勢力の動きを交えて読み解く。まさに敵の敵は味方、昨日の敵は今日の友という様相。大名の配下にありつつ逆にその死命を制する存在でもあった国衆の重要さが改めて認識され、また、家族も含め存在そのものがすぐれて政治的であったとされる大名の統治者ゆえの細心の身の処し方が窺える記述が印象深い。文庫サイズながら戦国時代の本質まで踏み込める意義深い一冊。2017/02/20

スー

14
関東の戦争を北条、武田、上杉、謙信を中心にして、今まで其ほど重要視されていなかった国衆の存在と戦局への影響をしっかりと学べる良書です。この時代の本を読んでいつも不思議だったのが謙信が関東に来るとオセロの石がひっくり返るように反北条になり、謙信が帰ると北条方になるのを繰り返し、それに対して罰もなく赦されていた理由がわかりました。それにしても面白い程コロコロ勢力図が変わり、北条家も土地が増えてもそこは国衆の土地なので、家臣の手柄に与える土地はどうしてたのか?と新たな疑問が増えました。まだ知りたい事が沢山ある。2017/10/07

kazi

13
日本史には詳しいつもりの私にも結構に苦しい一冊でした。北条氏vs上杉氏を中心に無数の国衆を巻き込んで進む戦国時代関東の戦国史。誰々がどこそこの城を攻めた〜。何何いう武将がどこそこへ出陣した〜。最初から最後までひたすらこんな記述ばっかり。頭がくらくらしてきました。戦国武将の人生って文字通り生涯戦場だったんですね。個人的には短く触れた国衆と戦国大名の関係性の話とか、当時の百姓の労役義務の話、徳政や目安箱などの民政の話の方が興味深く、権力闘争の推移を延々と記述した本作より次はそっちを掘り下げた本が読みたいです。2020/04/15

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