角川文庫<br> 消える密室の殺人―猫探偵正太郎上京

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角川文庫
消える密室の殺人―猫探偵正太郎上京

  • 柴田 よしき【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 角川書店(2001/02発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043428069
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

何も聞いてないよ―。またしても同居人の突発的な旅行につき合わされることになったオレ。今度は東京だ。嫌な予感がしていたのだ。上京したオレを待っていたのは猫、猫、猫。そしてやはり、死体。しかも人間の死体とともに、友だちになったばかりのアビシニアン、デビッドも死体で発見される。殺人?自殺?そんなことには興味ないが、殺「猫」犯は見つけださなきゃならない。しかし、密室で誰が、どうやって人間と猫を殺せたのか。オレは他の猫たちと犯人を追い詰める。本格ミステリーシリーズ第2弾。

著者等紹介

柴田よしき[シバタヨシキ]
1959年、東京生まれ。青山学院大学卒業。95年、初めての長編『RIKO―女神の永遠―』で第15回横溝正史賞を受賞。著書に緑子シリーズ『聖母の深き淵』『月神の浅き夢』、70年代の郷愁を呼び起こす本格ミステリー『少女達がいた街』、京都を舞台にした奔放な伝奇小説『炎都』『禍都』『遥都』ほか、『PINK』『0』などがあり、幅広い作風で活躍している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Rin

69
【図書館】なるほど、猫にとっては殺人事件もそれほど重大ではない。命あるものはいつか失われる。命を落とすのが早いか遅いかという違い。でも同じ猫が命を落としたため、その犯人を捜し出そうとする正太郎。猫が命を落として、猫が犯人を捜す猫視点の物語。内容としてはそんなこと猫にできる?と思うようなことも多々あってりして。でも軽快なテンポとどこかゆる~い感じに流されている。人と暮らす猫には苦労も気遣いもあるのだろうな、とミステリとは関係ないところが気になりつつ、最後は落ち着くところに落ち着いたのかな、という感覚でした。2017/02/28

さっこ

51
猫探偵シリーズ第2弾。突然の上京で遭遇した殺人事件。殺されたのは、猫たちを集めたフォトストーリーなるものの撮影後のカメラマン。密室の謎解きや動機には弱いものを感じますが、一人ひとり、一匹一匹のキャラを楽しむ作品。正太郎の会話や突っ込みを微笑ましく読みました。2020/07/24

hirune

44
今回も気まぐれで 衝動的で 事件に巻き込まれ体質の同居人 推理作家桜川ひとみ嬢に連れられ上京した猫の正太郎?案の定殺人(+殺猫)事件に巻き込まれ、またもや大活躍でした。そこで知り合ったのは個性的でミステリアスな猫たち、正太郎を中心に猫探偵団を結成できそうなハイスペックな猫さんたち、もう会えないのかな?親友の犬のサスケや愛しのトーマにもまた会えるといいのになぁ。でも正太郎はにゃんこだから、同居人次第 寄ってくる事件次第だものねぇ☆2018/09/16

ヨリヨリ

30
個性豊かな猫達。2013/12/09

harupon

29
猫探偵正太郎シリーズ② 正太郎の同居人(飼い主)の桜川ひとみのキャラが笑える。正太郎が事件解決の糸口を見つけるまでの猫同士のやりとりも、面白い。「間馬白階」を理解した堤刑事が偉い!殺人事件だけど、柴田よしきさんが書けば、コミカルなミステリーに仕上がっています。楽しめました。2020/12/02

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