角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 氷川清話

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角川文庫 角川ソフィア文庫
氷川清話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043209019
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0123

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チャーリブ

47
再読。かなり前に読んだ本ですが、電子ブックで読み直してみました。晩年の勝海舟が書いた回顧録。西郷隆盛や坂本龍馬など幕末・維新のビッグネームの姿が活写されています。その豪放磊落な人生哲学にもかかわらず、実際の勝海舟は努力家で、経済や外交にも通じた実務家だったようです。例の江戸城無血開城でも官軍との交渉が決裂した場合のプランB(江戸市内の焦土作戦や徳川慶喜の亡命など)を準備した上での交渉だったとのこと。無我、至誠、根気、坐忘などの重要性を説いていますが、実際はかなりの「陰謀家」だったと思います。○2023/03/25

ともとも

29
勝海舟の回顧録?語録? 勝海舟の苦労だけでなく、 歯に衣着せぬ、竹を割ったような、江戸っ子気質 そして職業人?一人の人間として、誇りを持って生きている 勝海舟の姿なども窺い知ることができる。 勝海舟の人物だけでなく、当時の歴史、或いはそれ以前の歴史 そして、人間を学ぶ上で、興味深く、心にしみわたってきて とても、勉強になったと思いました。 2016/07/16

糜竺(びじく)

9
本物の勝海舟のコメント、言葉が書かれていた。感動!まさにリアルでした!

たなかはん

6
勝海舟は維新後、静岡に引き上げたけれど、その後東京に戻ってきて氷川神社の隣に寓居していたそうで、25年も住んでいたらしい。その住まいに新聞社記者がおしかけていろいろ話を聞きに来たらしく、それをまとめたのが氷川清話と呼ばれているそう。 福沢諭吉の批判に対しての言葉「行蔵(行い)は我に存す、毀誉(けなす・褒める)は他人の主張、我にあずからず我に関せずと存じ候」自分もこんな風に言い切ってみたい。そんな生き方ができたらと思わせる人だと思う。個人的にはお札になって欲しい人。 2018/08/08

さっと

6
勝海舟のすごいところは、自分の主義・主張を曲げることなく貫き通したところにあると思う。これにまとめられた晩年の口述からも、己の考えひとつで激動の時代を生き抜いた自負というか、意地というか、信念というか、凄みというか、活力というか、そういうものがあけっぴろげにざっくばらんに開陳されている。福沢諭吉の瘠我慢の説に返答した「行蔵は我に存す。毀誉は他人の主張、我に与らずと存候」は一見、投げやりなようだけれども、やることはやってきたという強烈な覚悟や自信に依っている。慶喜が一私人として参内した翌年、海舟は逝った。2017/12/24

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