内容説明
誰も見たことのない映像を求めて、映画監督デナム一行と金髪の美女アンを乗せたワンダラー号は出港した。ドクロの山がそびえるという地図にもない不思議な島を目指して―。航海の果てにたどりついた島で、乗組員が遭遇する衝撃の儀式とは?すべてのモンスターの上に君臨する王者コングを生んだ古典的名著、ファン垂涎の一九七六年邦訳オリジナル版を完全復刻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Jun Shino
2
幼い日の思い出。1976年版のキング・コング。 この小説は1933年版の監督と作家が脚本を共同執筆し、それをノベライズしたもの。SFの王道のような未知の島の描写が活き活きとしていて大部分を占める。捕獲してからはとても展開が早く、ちょっと雑(笑)。 幼い頃観た映画では、霧に包まれた山深い島、というイメージと、探検隊が全滅しかかり、生き残った1人が、皆はどうしたと聞かれて、呆然と親指を首の前で横に動かす、というシーンが心に残っている。落ちた後の横たわるコングも印象的だった。短い話でなかなかドキドキする本。 2018/05/15
AR読書記録
2
映画『キング・コング』ノベライゼイションの1976年邦訳オリジナル版完全復刻(あー長.まとめ下手でスミマセン).物語の導入から場面の切り替え,見せ場等,いかにもノベライゼイションな1冊.謎の髑髏島,原住民の儀式,太古の恐竜の跋扈する森.コングはその森に住む「巨獣神」.いやもうとにかくすごいです.なお,コングが美女に対して持つ感情は愛なのか物珍しさへの興味なのか,これだけではちょっと微妙ですが,映画はそのあたり愛情っぽく(そして最後は哀切に)描いていたのでしょうか.そしてそれがキング・コングに不動の地位を与2011/11/27