内容説明
抜歯の手術で入院したブラッドリーが、麻酔から覚めると…なんと患者取り違えによって性転換手術をされていた!25歳の平凡な男だった彼が、世界中のマスコミに追いかけられるは、男に襲われるはの大椿事。男でもなく女でもないブラッドリーに、金儲けを企む族が群がる。さらに、頼みのガールフレンドの気持ちまで、恋から好意へ…。次々に降りかかる珍事件を乗り越え、彼はプライドと愛を取りもどすことができるのか!?彼の人生の選択と幸福の条件とは?ヨーロッパ中を哀しさとおかしさに沸かせた大逆転ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
亮さん( ̄^ ̄)ゞ
6
うん。もう何回も読んだけどいいね。性転換者ものの本格的なリアルものとしてはいまでもピカイチな作品。病院の手違いで性転換手術を受けた主人公。最初のやけになったり、自殺しようと思ったり、同じ性転換者のひとにはげまされたり、女性として生きることを決意して開き直って恋したり、最後は性転換手術を間違って行った病院との法廷対決。2016/01/08
昼夜
3
著者が体験したのかなと思うほどリアルだった。
朱音
2
親知らずを抜く為に入院したブラッドリー君が、患者取り違えによって性転換手術をされていた…!まったく有りそうも無いこの設定!ギャグかと思いましたよ、始めは。読んで行くうちに…うまいんですこの作者。性同一性障害者について詳しすぎ(って、判断出来るほど知ってるわけじゃないけど)ほんとに男性なんだろうか?女性にしかわからない心理、みたいなのがたっぷり出てくるんだけど。2002/02/07
A'
1
15年ぶりくらいに再読した気がするけど、テーマを丁寧に扱いつつも軽快で読みやすくおもしろい。内容も過去を感じさせず今の世の中でも十分通じるというかむしろ約20年前に発行されているの…?と思うほど。映像化して欲しいなぁ2017/12/12
つゆり
1
表紙は軽い感じだけど、性転換に関する体と心の変化が丁寧に書かれててよかった。 口述日記調で読みやすく、ストーリー展開もいい感じ。 性別とは何なのかとか、人のレジリエンスについて考えられる本。2017/01/26