角川文庫<br> 仮面の男 (改訂版)

角川文庫
仮面の男 (改訂版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 602p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042020073
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

内容説明

十七世紀フランス。かつて三銃士として活躍したアラミス・ポルトス・アトスはそれぞれの余生を送り、ダルタニァンだけが現国王ルイ一四世に仕えていた。ルイ一四世は、傍若無人な青年王で、その権力は絶大であった。そんな情勢の中、アラミスは一つの陰謀を温めていた。バスティーユ牢獄からある囚人を連れだそうというのだ。囚人とは、ルイの双子の弟フィリップ。彼は王位継承問題でのもめ事を避けるため日陰者として扱われてきた。アラミスは園遊会で二人をすり替えようとするが…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nakanaka

77
昔映画を観たのですがよくわからなかったという記憶だけが残っています。そもそも「仮面の男」が三銃士の話の一部であることすら知らなかったので無理もないかと。幼少期にアニメ「三銃士」をよく観ていたんだけどなぁ。三銃士の三人とダルタニャンは既に老年期に入っているものの大活躍しています。この作品は三銃士の晩年を描いたものなので読む順番を間違いました。四人が大活躍する作品も是非とも読んでみたいと感じました。2019/07/17

ヴェルナーの日記

53
「三銃士」続編となる大デュマの作品。「三銃士」から数十年という月日が過ぎて、世はルイ14世の時代。かつての三銃士は、それぞれ引退し余生をおくる中、ダルタニァンは国王に使えていた。そんな折、バスチーユ監獄に一人の男が収監されていた。その男とは―― 、その男をめぐって、かつての盟友アラミスが暗躍を始める。「三銃士」と比べると、全体的にストーリーが暗く感じる。かつての英雄たちの昔日のイメージが強いだけに、より一層の寂しさが募る。アトス、アラミス、ポルトス、ダルタニァンたちのノスタルジーを描いた作品といえる。2015/05/23

たぬ

28
☆4 デュマはこれが3作目だけどどれも面白い。アラミスの大いなる野望…じゃなくて無謀なる挑戦か? 国王すげ替えってものすごいリスキーなことをよくもまあ。最後までハラハラドキドキのレベルが落ちなかったのは味方にも敵にも腹の立つ奴がいなかったのもあるかも。しかしアトス父子は切なすぎ。2021/06/09

テツ

24
『三銃士』から数十年を経て老成した彼らの姿を描き、当時実際にバスティーユ牢獄に存在した仮面を被った囚人をモチーフにしたお話。ダルタニャンだけは現役の騎士としてルイ14世に仕えているが三銃士はそれぞれ引退し余生を送っている。その様子に騎士物語の終焉、彼らの黄昏を感じてしまい物悲しくノスタルジックな気分に。いや全員かっこいいんだけどね。永遠に続く栄光などなくどんな英雄達もいつか終わりを迎える。それでも後世の僕たちにより彼らの活躍は色褪せることなく語り継がれ賛美され賞賛され続ける。2017/01/09

shoko

21
昔映画で見た仮面の男と原作はだいぶ異なっていることがわかりました。仮面の男はどこへ行った??と思うくらい。いやでも四銃士が好きだから、これはこれで良かった。ダルタニャーーン、最後叫びたくなりましたね。2018/12/20

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