出版社内容情報
古今東西、類い希なる異人たちの半生がよみがえる!
神秘家といわれる人びとの半生を、天才・水木しげるが描く好評シリーズ第三弾。今回登場するのは、出口王仁三郎、役小角、井上円了、平田篤胤。世のフシギを追究した異人たちの姿がよみがえる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
65
出口王仁三郎の話は難しかったです。その背景がごちゃごちゃし過ぎてる感じでした。一体何者だろうとWikipediaを観てみたら、いやはやもっと複雑(笑)すごく色々な人々に影響を与えた人だと言うのは分かりました。役小角は大昔過ぎて風貌も分からないのもあるだろうけど、天狗のような顔立ち。でもその修行はやはりただ者では無い。井上円了、平田篤胤、お二方とも幼少のころより優秀でとても勤勉なので、名を残す人は違うんだなと感心するばかり。平田篤胤の回には荒俣宏さんも水木しげるさんと漫画に登場するのが面白いです。2015/12/08
kochi
18
昨年亡くなった水木しげるは、定番の妖怪もの以外にもいろいろ書いていて、例えばヒットラーや南方熊楠の伝記があり、本作はその系統。雑誌「怪」に連載されたもので、「神秘家」らしい4名(出口王仁三郎、役小角、井上円了、平田篤胤)が取り上げられている。役の行者は超常現象そのものだし、王仁三郎は、少しはそれっぽいが、あとの二人は神秘家と言えるのだろうか?それぞれ水木さん風にアレンジされて、どこかゆる〜いので、王仁三郎など、大本教から抗議がなかったか心配(出口なおと王仁三郎がお互い憑依状態となってケンカする場面など)2016/05/21
ひろ☆
10
出口王仁三郎、役小角、井上円了、平田篤胤。2014/08/21
またの名
6
荒俣宏氏が出てきて平田篤胤を語り始め妖怪感が半端ないけど、妖怪を疑う井上円了を扱うのにしても直接的な神秘の登場が激減する第3巻。教祖と幹部お互いの肉体に降霊した神が「早く往生せよ!」「何を⤴︎この審神者を退けるか!」と舌戦する内紛を経験した大本教は人類の、大危機接近を予言。その中の日本潰滅と大本教潰滅は、天皇神話に拠って立つ国家権力が著者曰く異なる神話に立つ大本教を容認せず加えた弾圧とWW2敗戦との二つにより、双方実現。挑戦的な内容にも見えるが、外骨と大本教と篤胤それぞれへの圧迫を描いてバランス配慮強め。2022/04/05
みのにゃー
4
処分前の再読。出口王仁三郎、役小角、井上円了、平田篤胤を紹介。いずれも人を惹きつけてやまない魅力があったようだ。2020/09/05