角川文庫<br> おとな二人の午後

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角川文庫
おとな二人の午後

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  • サイズ 文庫判/ページ数 395p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041294369
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

イタリアのセンスを偏愛する五木さん。そこに三十年以上暮らし古代ローマ史に打ち込む塩野さん。人気異邦人作家二人が古都ローマを散策し、人生の宝物について談笑する。ブランド・買い物・住まい・靴・車・ワイン・年齢・健康法・政治・宗教・教育etc。ユーモアあふれるカフェでの歓談にはじまり“二人の午後”は、時代の変わり目をどう生き抜くか、二十五歳以降いかに美しく生きていくか、についての結論へ―。五木思想と塩野哲学がコラボレイションする優雅でセクシーな旅とおしゃれと人生への誘い。

目次

ローマからの故国の眺め
おしゃれは悪魔の誘い
物語のあるイタリアの靴に惚れる
古い物の背後にさす物語の輝き
古代『ローマの休日』を歩く
政治も教育もセクシーでなければ
超常識的健康法のすすめ
いま“寛容”の時代がやってきた
ワインと車と、色のいろいろ
アートを最高に楽しむコツ
私たちにとって宗教とはなにか
セクシーな文体と時代の微妙な関係
貧しかったが尊敬されていたこの国
「スペンデレベーネ」したあとの静かな死
東京での再会「異邦人対談」番外篇

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

piro

30
再読。20年ほど前、塩野さんが暮らすイタリアでの対談。とにかくお二人がカッコいい大人で、何とも羨ましい。洋服の個性を着る、おしゃれにも分別がある…こういった事をサラッと言える様な「大人」になれるといいなぁ。そして芸術や宗教に関する感覚には強く共感。自分の確固たる価値観をお持ちながら、決して頑迷な保守派ではない所、自分もこうありたいと強く思いました。当時お二人とも既に60代だったのですが、今もご活躍されている事は嬉しい。2022/11/21

しんすけ

14
贅沢でゴージャスでちょいと渋い女と男の対話。 対談の中で塩野が「『ローマ人の物語』完成までにあと10年かかる」と語っている。 対談は1997~1999年の間に行われたに違いない。そうすると五木は67歳で塩野は63歳くらいになるだろう。 だが対話の中身は若々しくセクシーでエロチックにさえ感じる。 二人が精神的に瑞々しいという証であろう。それから今は20年以上を経ているが、未だにこの二人はエネルギッシュに活躍している。 何故こんなに二人は若々しいのだろう。 2020/05/06

rakim

9
題名どおりの対談と言うより、雑談というかよもやま話というか。知識と教養を備えた大人のお二人だからこその話の脱線ぶりが心地よく、ゆっくりとご一緒に会話を楽しんでいる気分になりました。「へぇ知らなかったわ」「そこは私も行ったことがある」「是非教えていただきたい」「ちょっとスノビッシュじゃぁ?」「なるほど!」なんて勝手に思いながら。2015/12/21

ごく

7
全ての話題はイタリアから始まるが、着地点はどこでどのように暮らしていても意識していたい優雅さや賢明さ。様々な経験を経て得られた流行やモノを自分の身体の一部にしてしまえる年齢の重ね方、おりにふれて再読しながら身につけたい。時代を通しても色褪せない美への哲学が溢れているのに絶版とは不思議。2012/06/25

てくてく

6
塩野七生氏は10代の頃好んで読んでいた作家で、しばらく遠ざかっていたものの最近亡父が集めていたものを再読するようになった。こちらは雑談集という感じだし、必要以上にお互いに褒めあっているところにややついていけないところはあった。ただ、両者の「異邦人」「難民」「在日日本人」「マイノリティ」感に関するくだりは転勤族育ちだけにうなずくところがあった。2018/02/22

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