出版社内容情報
「人が眉毛を抜くときの顔ってなんともいえないよね」と日常を切り取る天才だった清少納言は、歌道の家に生まれ、「私はあえて歌なんか詠まない」と宣言し、随筆で結果を残したロックな女だった――。
『枕草子』の清少納言、『紫式部日記』の紫式部、『和泉式部日記』の和泉式部、『蜻蛉日記』の藤原道綱母、『更級日記』の菅原孝標女。今から1000年以上前に生きた女性たちは、一体どんな悩みを抱え、どのような恋愛をし、いかなる人生を送ったのだろう? 日記や随筆などの作品を読み解けば、彼女たちの性格が手にとるように見えてくる!
【誰とガールズトークしてみたい?】
「あるある」の元祖、女子に人気のリア充 清少納言
ねっとり濃厚な性質、内に秘めるタイプ 紫式部
負けず嫌いな“出家してやる詐欺”美女 藤原道綱母
平安の“中二病”夢みる物語オタク 菅原孝標女
モテと才能に恵まれるも、なぜか不幸体質 和泉式部
内容説明
人が「眉毛を抜く時の顔」の情けなさを見逃さなかった清少納言は、和歌の家に生まれながら「私は歌なんか詠まない」と宣言したロックな女だった。感情をねっとり内に秘める紫式部、モテと才能と不幸とに恵まれた和泉式部、夫への嫉妬に翻弄される藤原道綱母、中二病の菅原孝標女。1000年以上前の女性達の性格をその作品から読み解くことによって、彼女達との間に時空を超えた友情を結ぶことに挑む、平安エッセイ。
目次
第1章 清少納言
第2章 紫式部
第3章 藤原道綱母
第4章 菅原孝標女
第5章 和泉式部
著者等紹介
酒井順子[サカイジュンコ]
1966年東京生まれ。高校在学中より、雑誌にコラムを執筆。立教大学社会学部卒業後、広告会社に就職。その後執筆業に専念。『負け犬の遠吠え』(講談社文庫)で第4回婦人公論文芸賞と第20回講談社エッセイ賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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