天地雷動

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  • サイズ B6判/ページ数 382p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784041107522
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

信玄亡き後、戦国最強の武田軍を背負った勝頼。これを機に武田家滅亡を目論む信長、秀吉、家康。息詰まる駆け引きの果て、ついに合戦へと突入する。かつてない臨場感と、震えるほどの興奮!待望の歴史長編!

内容説明

最強武田軍vs信長・秀吉・家康連合軍!戦国の世の大転換点となった長篠の戦い。天下を狙う武将たちは何を思い、合戦へと突き進んだのか。熱き人間ドラマと壮絶な合戦を描く、待望の長編歴史小説!

著者等紹介

伊東潤[イトウジュン]
1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。外資系企業に長らく勤務後、文筆業に転じ、歴史小説や歴史に材を取った作品を発表している。『国を蹴った男』(講談社)で吉川英治文学新人賞を、『巨鯨の海』(光文社)で山田風太郎賞を、『義烈千秋天狗党西へ』(新潮社)で歴史時代作家クラブ賞(作品賞)を、『黒南風の海加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』(PHP研究所)で「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞。『城を噛ませた男』(光文社)『国を蹴った男』『巨鯨の海』『王になろうとした男』(文藝春秋)で4度の直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤枝梅安

108
信玄亡き後、勝頼が信玄子飼いの武将たちの言を退け、長坂釣閑を重用し、長篠の戦に敗れるまでを描く。勝頼、秀吉、家康など、視点を変えた短いエピソードに加え、「武田家滅亡」の後半の中心人物・宮下帯刀の視点。帯刀以外の人物たちが、常に信長を意識して行動する様子が綴られており、信長を中心とした時代の流れを誰がどのように乗り切っていくかが、テーマ。岩井三四二さんの下層の者たちの姿を描いた一連の作品と比べると描き方が中途半端な気もする。「四郎を殺せば、信長にとって家康は用無し」という酒井忠次の言葉が印象的。2014/08/17

とん大西

102
伊東作品は8作目になりますが、幕末・戦国・鎌倉など時代を問わない安定した読心地は流石やと思います。今回は、織田徳川連合軍と武田騎馬軍団が激突した『長篠の合戦』に至る群像劇。英雄達の心の裡、その生々しさがいい。最初は戸惑った急な場面展開も、慣れてくると映画のカット割りのような感じ。合戦への緊張感が高まるにつれ読応えも増してきました。焦燥に駆られる勝頼、苛烈な信長、躍動する秀吉、苦悩する家康。英雄達の思惑が交錯。非情な矜持を胸に戦いへのカウントダウンが刻まれていく。果たして本懐を遂げるのは誰か。骨太な面白さ。2018/07/24

ナイスネイチャ

96
図書館本。同作者の「武田家滅亡」に繋がる長篠の戦いまでの話。やはり正しい道に導く側近の能力とそれを受け入れる本人の寛容さが勝敗を分けたと如実に著されてました。家康には酒井忠次、秀吉には豊臣秀長。結果は戦う前に決している・・。最後は消化不良でしたが面白かったです。2014/06/11

のり

86
信玄亡き後の武田家。勝頼と宿老の溝。一枚岩になりきれないもどかしさ。他に家康や秀吉目線での進行。弱さを認める事の家康の強みが後々に花開くことに。信長の無理難題を知恵を絞り、必死に応える秀吉の努力。勝頼にしろ、信玄の遺言がなければ、立派な棟梁になったはずが、足枷が武田家を滅亡に導いたような…上杉・北条・徳川・織田に囲まれ身内揉めしていたら無敵の武田家でも未来がなかったのは頷ける。2017/01/08

巨峰

78
長篠の戦いをまるごと描いた大作。実は過去に読んでいたみたいで、読メをあけて初めて気が付いた次第。信長側が秀吉しか出てこなかったり徳川側の家臣がほぼ酒井忠次だけたったりする一方で武田側の宿将たちと勝頼の相克の中でどうにも動きようもない現実が描かれる。2018/11/23

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