角川文庫<br> 法廷通訳人

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角川文庫
法廷通訳人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 316p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041087503
  • NDC分類 327.6
  • Cコード C0136

出版社内容情報

「判決重うなったんは、あんたのせいや!」劇場で見るような、怒り、涙、かけひき、ため息、飛びかう法律用語、適切な訳語への迷い――「裁判で通訳する」リアルを描き出す、胸を衝く法廷ノンフィクション。

内容説明

ふたつの国の言葉のあいだに立って自分にできることをしたいと、法廷通訳の道を歩み始めた著者。けれど法廷では想像以上の困難が待っていた。「わたし、通訳いりません」「判決重うなったんは、あんたのせいや」「アナタ、モウ、イイ」劇場さながらの怒り、涙、かけひき。感情を殺し、一語一語を正確に訳そうとする自らの格闘と、言葉によって人の“生”があぶりだされる外国人裁判のリアルを、情感溢れる筆致で描くノンフィクション!

目次

法廷通訳人という仕事(法廷通訳人になる)
そこに立たされる人生(わたし、通訳いりません;だれがそれを、きめたんだ;アナタ、モウ、イイ;父と子の母語;もどかしさの衣;五〇二号法廷にて;クロッスムニダ)
日本語と韓国語のあいだを行き来する(判決重うなったんは、あんたのせいや;名前を何といいますか;ハスリします;うごくなまえたち;ルビのかけひき;揺れるポニーテール;バーの向こう)
裁判員裁判の法廷で(初めての裁判員裁判;ありがとう)
法廷通訳人(抜け落ちた歯)

著者等紹介

丁海玉[チョンヘオク]
1960年神奈川県川崎市生まれ。在日韓国人二世。幼少期を北海道旭川市で過ごす。84年ソウル大学校人文大学国史学科卒業。92年大阪高等裁判所通訳人候補者名簿登録。大阪、広島、名古屋、高松各高等裁判所管内にて韓国語の法廷通訳を務め、現在に至る。2002年に発表した「違和感への誘い―法廷通訳の現場から」(『樹林』448号)は、第22回大阪文学学校賞(エッセイ・評論・ノンフィクション部門)を受賞。詩誌『space』同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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禿童子

35
著者は在日2世の韓国語通訳。裁判所で被告が韓国人の場合に日本語と韓国語の双方向の通訳をするというなかなかハードルの高い仕事をしている。読んでいて身につまされるのは、誤訳をしたときの後始末。刑罰の軽重がかかっているので事は重大。韓国ネイティブに辞書にはない表現を問い合わせて訂正を入れる。被告や被告の親族からの厳しい視線が痛い。法律用語は直訳が原則なので、通訳本来の意思疎通の障害になるという悩みも分かる。被告を含む一般人にどう訳せば理解してもらえるか。大変な仕事だと尊敬するばかり。2022/04/13

tomtom

12
裁判所の通訳は、意味が通じれば良いわけではなくて直訳しないといけないというのはまた大変なんだろうな。辞書にも載っていない言葉も出てきたり、通訳者に対しての家族の視線だったり苦労が感じられる。オーバーステイが意外と多そうで驚いた。2022/05/25

tellme0112

8
読んでてヒリヒリする。法廷通訳人。こんな本を読みたかった。トラウマが癒される。通訳人同士の勉強会とかあるんだろうか。相手との距離の取り方、難しそう。だから私は諦めたんだったなと思いだした。セルフケア必要だよな。完徹する弁護士もすごい働き方だが。裁判員裁判のしんどさは、ありえねー!休憩入れなくちゃ!と心のなかで叫んでた。2021/06/03

こばゆみ

8
たった1つの言葉で判決が変わってしまう可能性を秘めている場面での通訳、その大変さがとてもよく伝わってくる。法廷内で発せられた言葉だけを訳すので、「どういう意図で発せられた言葉なのか聞けない」もどかしさも。裁判用語が丁寧に解説されているので、裁判自体に興味がある人にとっても有益な本だと思った。2020/07/17

おおっぴら

3
フィクションだと思って読み始めました。ノンフィクション帯に書いてあったのに。残念がる暇もなく引き込まれました。このような職業があるというのは知っていましたが、同時通訳といっしょでしょというイメージでした。自分の感情をこめてはいけない、意訳してはいけないという法廷通訳独特の制限になるほどと。日本語と外国語の単語が1対1でないための大変さや、訳のミスによる裁判絵の影響へのプレシャー等が法廷通訳しならではの冷静な語り口に惹かれました。2022/03/08

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