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出版社内容情報
なぜ、皇太子一家はある「岬」を訪ね続けたのか?
なぜ、「峠」で天皇制と革命思想は対峙したのか?
なぜ、富士の「麓」でオウムは終末を望んだのか?
なぜ、皇室の負の歴史は「島」に閉ざされたのか?
なぜ、記紀神話は「湾」でいまも信仰を得るのか?
なぜ、陸軍と米軍は「台」を拠点にし続けたのか?
なぜ、「半島」で戦前と戦後は地続きとなるのか?
7つの「地形」から日本を読み解く。
「空間」こそ、日本の思想を生んでいた――。
日本の一部にしか当てはまらないはずの知識を、私たちは国民全体の「常識」にしてしまっていないだろうか?
人間の思想は、都市部の人工的な空間だけで生み出されるわけではない。地形が思想を生み出したり、地形によって思想が規定されたりすることもあるのだ。
七つのテーマと共に、独特な地形と、伝説を含めてそこに滞在ないし生活する人々の間にきわめて強い関係がみられる場所を実際に歩く。
すると、死角に沈んだ日本の「思想史」が見えてくる。
風土をめぐり、不可視にされた「歴史」を浮き彫りにする原思想史学の新境地!
内容説明
なぜ「峠」で天皇制と革命思想は対峙したのか?なぜ、皇室の負の歴史は「島」に閉ざされたのか?なぜ、記紀神話は「湾」でいまも信仰を得るのか?なぜ、「半島」で戦前と戦後は地続きとなるのか?岬、峠、島、麓、湾、台、半島。7つの地形に着目しながら現地を歩くと、死角に沈んだ日本の「思想史」が見えてくる!
目次
第1景 「岬」とファミリー
第2景 「峠」と革命
第3景 「島」と隔離
第4景 「麓」と宗教
第5景 「湾」と伝説
第6景 「台」と軍隊
第7景 「半島」と政治
著者等紹介
原武史[ハラタケシ]
1962年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本経済新聞社に入社。東京社会部記者として昭和天皇の最晩年を取材する。東京大学大学院博士課程中退。放送大学教授、明治学院大学名誉教授。専攻は日本政治思想史。98年『「民都」大阪対「帝都」東京』(講談社選書メチエ)でサントリー学芸賞、2001年『大正天皇』(朝日選書、のち朝日文庫)で毎日出版文化賞、08年『滝山コミューン一九七四』(講談社、のち講談社文庫)で講談社ノンフィクション賞、同年『昭和天皇』(岩波新書)で司馬遼太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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