MF文庫J<br> モーテ―水葬の少女

電子版価格
¥638
  • 電書あり

MF文庫J
モーテ―水葬の少女

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 295p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784040669571
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

遺伝子の罠―数万人に一人が罹り、必ず十代の内に自殺へと追い込む奇病・モーテ。秘密と不穏に満ちた孤児施設・ドケオーに送られた少年・サーシャは、大人への憎しみを抱き、孤独に生活していた。そんな彼の前に、マノンという美しい少女が現れる。マノンとの仲が近づくにつれ、彼女の相談役・フォスターである気味の悪い男・ドゥドゥが、マノンを傷つけているのではないかと疑問を抱く。サーシャはマノンを助けるために、大きな決断をする。しかし、その裏には驚くべき事実が隠されていた。誰もが望まない、約束された自殺へと誘う「モーテ」が、孤児施設と彼らの背景に横たわっていて…。絶望的に純粋な“絆”の物語―この世界に、奇跡は存在しますか?

著者等紹介

縹けいか[ハナダケイカ]
主にゲームのシナリオを書く。現在はフリーとなり、商業からインディーまで広く活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

65
秘密の孤児施設ドケオーに送られた少年サーシャが、美しい少女マノンと彼女の気味の悪い相談役ドゥドゥに出会う物語。サーシャから見ると彼女を傷つけているようにしか見えないドゥドゥも、置き換えられた視点では誤解が積み重ねられた結果としてのイメージがあり、大切に思っている少女を助けたくても助けられない、苦悩に満ちた物語がありました。絶望を積み重ねて迎えた破局の末には、もはや決して手に入れることがかなわないと思われた望外の幸せが待っていましたが、彼と彼女が乗り越えた苦難を考えれば、あってしかるべき救いだと感じました。2014/09/02

まりも

61
素晴らしい。構成、キャラ配置の巧さが光る作品。前半ではサーシャ視点っでマノンを理不尽に傷つけるドゥドゥ、中盤からはそんな彼を主軸に展開していく。物語全体的にストレスを感じる展開が多かったがドゥドゥの本当の姿が分かり全体像が見えてからは完全に引き込まれました。マノンとの純愛が素晴らしすぎる。一度は悲恋を覚悟しましたが無事二人が出会い光の見える結末だったのには安心しました。最近のMF文庫は時々やるやん。2014/09/26

θ(シータ)

60
「君だってそのうち殺されるよ。マノンに関わり続けたら、死ぬんだ」これはライトノベルでありライトノベルではない作品だと思う。もう、言葉にならない程素晴らしかった。落として上げる落として上げるの繰り返して何回絶望をして何回救われたで数え切れない程自分の中の感情の葛藤が激しかった。全体的には淡々としていて劇的に盛り上がるシーンは無いんだけどこれは面白い!と胸を張って言えるね。伏線も見事だったし何より視点変更が上手く決まっていて凄かった。これはぜひ、読んで感動してほしいです。星5つ【⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️】

友和

52
途中で、キャラクターの視点が変わってびっくりしたが、それがストーリーの緊張感を引き立てて、よかった。2014/10/02

Bellzerica

52
美麗な表紙イラストは            -----この物語の「美しさ」を完璧に表している。 2014/08/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8230463
  • ご注意事項