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内容説明
トルバラン率いる海賊の残党によるレグニーツァ襲撃を受け、双剣の戦姫サーシャは病身を押して決死の出陣をする。普段は敵対するエリザヴェータとの共同作戦の下、消えゆく命の灯火を燃やしながら壮絶な戦いを繰り広げるサーシャの美しい姿は、見るものにある“伝説上の生物”を連想させた。一方、ティグル行方不明の報を受けて傷心を引きずるエレンは、サーシャの危機に駆けつけようと戦地へと急ぐが―。そして、静かに暗躍するヴァレンティナの企み。海賊の残党が潜んでいた海岸でエリザヴェータが出会った“ある男”とは…？時代を揺り動かす大きな波に呼応するように、新たなる伝説が生まれていく！大人気最強戦姫ファンタジー第８弾！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
57
トルバラン率いる海賊の残党によるレグニーツァ襲撃を受け、サーシャとエリザヴェータの連合軍が海戦で激突するお話。エレンはティグル行方不明の影響で傷心、ティグルはジスタートに辿り着いたものの記憶喪失という状況でこの戦いには参加しませんでしたが、病身のサーシャが最後の大活躍。素敵な人だっただけに残念です。しかし早々にエレンたちに所在こそ明らかになったものの、よりによって拾われた先がエリザヴェータというのがまたこの先の波乱を予感させるわけで、訴えかけちゃうルーリックしかり、ティグルみんなに好かれ過ぎですね（苦笑）2015/02/04
Yobata
50
トルバランの襲来を受け、病身のサーシャがこれを最後の戦場と出陣する。エリザヴェータとの共闘もあり、最後の灯火を輝かしく燃やし撃破に成功するも…。エリザヴェータはその戦からの帰還の際に“ウルス”と名乗る謎の男と出会い…。オルシーノ海戦,ウルス回。オルシーノ海戦では魔物トルバランと何十もの海賊船と歴代最高と謳われる戦姫サーシャとの海上戦。海上戦は足場の悪さや機動力,風などの天候と地上戦とはまた違った読み合いになり、なんか海皇紀を彷彿させて面白かったなwでも最後のサーシャとトルバランの一騎打ちが白熱したね。→2015/02/06
まりも
44
待ってました最新刊。主人公ではなく戦姫周りがメインの回ですね。いつかは来ると思ってたけど遂にサーシャさん退場か… 病弱なお姉さんという貴重なポジションだったから悲しいです。ヴァレンティナさんが暗躍する中主人公さんは記憶喪失になってもハーレム体質は変わらず。流れ着いた村娘に始まりエリザヴェータまで短期間で落とす彼の手腕が凄い。その結果起きたややこしい人間関係はどうなるんでしょうか。あと海の藻屑になった黒弓は手元に戻るんですよね？今回のヒロインはルーリックさんに間違いない。2014/01/25
朝夜
35
読了。久々の新刊ですね。主人公不在の海戦が終わり魔物の謎が深まりますがお気に入りだったｷｬﾗが退場してかなり悲しいですね。ｻｰｼｬさんに黙祷。 さて､主人公が記憶喪失とありがちな展開ですが､あっちでもこっちでも人間関係がややこしいことになってかなり混乱してきました。名前が全然覚えられないんですが登場人物一覧と人物紹介はまだですか(震え声 ﾙｰﾘｯｸのﾋﾛｲﾝ力の高さに戦慄しました(ｵﾁﾂｹ ところで黒い弓は海の藻屑と化しましたか？2014/01/24
T.Y.
24
本作、死亡フラグの使い方は極めてオーソドックス。ファンタジーの世界観はいかにして可能かという一貫した問いがあった。その一環、前任者と面識すらないことが多い戦姫というシステムにおいて、戦姫は何を遺せるのか――それに答えて彼女は逝った。そして浮上するジスタートの王位継承問題（戦姫とは対照的に、こちらは普通に後継者が決まるがゆえに争いも起こる）とヴァレンティナの暗躍。ライトメリッツとルヴーシュの宮廷の対比も描かれ、戦姫同士の戦いが王位継承者達の争いに重なるのか。今回はティグル、大部分で実質上の不在。2014/03/11
