出版社内容情報
獣医の竹田津先生に保護されたキタキツネのヘレンは、目が見えず、耳も聞こえなかった?。生命の意味を考えさせられる感動の実話。 小学校中学年から
内容説明
キタキツネの子ヘレンは、道路わきにうずくまっているところを保護されて、獣医の竹田津先生のところへつれてこられました。ヘレンはどうやら目が見えず、耳も聞こえないようです。ミルクをあたえても、見向きもしません。でも、先生夫妻の懸命な介護で、ヘレンはやがて…。小学中級以上。
目次
迷子のキタキツネ、発見!
やってきた子ぎつね
子ぎつね、メンコに会う
子ぎつねの名は、ヘレン
ミルク記念日のつぎは、ニク記念日
ヘレンの里帰り
ヘレンとメンコのピクニック
ヘレン、自分から肉を食べる!
ヘレン、妻とじゃれる!
ヘレンの発作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かのん
7
聴覚、視覚、嗅覚、そのうちのどれかどころか、それら全てをなくしてなお生きることは、生かそうとすることはこの子にとってどういうことになるんだろうか。生きることについて考えさせるようでいて、生きているなら意味とか複雑に考えなくてもせいいっぱい生きてみればいいんだよ、と言われているような気がします。2014/06/26
アヴニール
5
目が見えず、耳も聞こえず、そして、鼻も聞かない子ぎつねのお話。 自分はあまり読まないノンフィクション‼ この作品は命の強さを感じた。 子ぎつねは1ヶ月しか命がもたなかったが、空気の振動で人を判断できるようになったりするなど、残された力で相手を認識する方法を手にし生きることの凄さを感じた。2016/01/11
kiti
3
スズメのチュンを読んで気に入った作者の本。おなじみチュンに飛べないトビやメンコも登場。生き物を飼うのはとてつもない責任がかかるということ。目も耳も匂いさえも分からないキツネを最期まで面倒見た二人には頭が下がる。2018/01/26
瑠璃色
3
小学生の時に読んで涙を流したた思い出深い本。図書館で偶然見つけて再読。涙が流れはしなかったけれど視界が滲んだ。2017/05/24
ジャービル
3
再読。命の重さと軽さを考えるのは、小学校のうちでないといけないと思う。重くて軽くて、大切で儚くて… 最近多い、野生動物とペットの違いが分からない大人も必読。2015/12/12