怪男児麿赤兒がゆく―憂き世戯れて候ふ

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怪男児麿赤兒がゆく―憂き世戯れて候ふ

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784023309814
  • NDC分類 769.1
  • Cコード C0074

内容説明

70年代熱血のアングラ奮闘記。舞踏集団「大駱駝艦」率いて40年。はじめての痛快自伝エッセイ。

目次

その1 ここは新宿番外地
その2 芝居者青春舞遊伝
その3 ヴィットリオ・デ・シーカに捧げる奇妙な自転車泥棒
その4 武士は死せず、ただ消え去るのみ テロリストM氏虚実会見記
その5 王道外道北海道、金粉舞い散る集金旅行
その6 手形乱発社長の末路 豊玉伽藍落城記
その7 須臾の四半世紀“をどり”続けています

著者等紹介

麿赤兒[マロアカジ]
1943年、奈良県出身。早稲田大学文学部中退。舞踏集団「大駱駝艦」主宰・舞踏家・俳優。66年より舞踏家・土方巽に師事、その間唐十郎と出会い、状況劇場の設立に参加。「特権的肉体論」を具現する役者として、演劇界に大きな衝撃と影響を与える。72年に「大駱駝艦」を旗揚げし、舞踏に大仕掛けを用いる舞台様式を切り開いて、舞踏が世界的な評価を得る基盤となる。舞踏家・俳優・振付家・演出家としてあらゆるジャンルを越境して舞台芸術の分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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山田太郎

15
表紙がインパクトありすぎで読んでみたが、おもしろかった。笑えた。2012/02/12

どんぐり

6
土方巽、唐十郎、李麗仙、寺山修司らが登場する1960年代、70年代の疾風怒濤の芝居者青春遊伝、スカイメイトを使って北海道に集金旅行に行くくだりや、手形を乱発する章が面白い。異界の魔王のような容貌魁夷な麿赤兒からその蛮勇ぶりは想像できたけれど、舞踏家の肉体から予想外にリズム感のある文体が溢れ出て来て、小気味よい。2012/10/24

midnightbluesky

4
疾走感あふれる自伝。不思議な間合いの文章から人柄がうかがわれる。新聞屋のオヤジとの出会いと交流はATGの映画を地で行く話。妙な既視感を誘う。2012/07/19

mondeko

3
一般的にはマロ様といえば大森南朋の父親として有名なんだろうが、個人的にはなんといっても映画「魁!!男塾」の塾長役であーる。 さて、表紙の妖艶かつおどろおどろしい写真に気圧されてなかなか読み始められなかったが、一度ページを開いたら60年代末から70年代にかけて時代の寵児だったマロ様の抱腹絶倒エピソード「ケケケケと笑いながらもハレ、ハレ、ハレの日々」を追体験できた。ガッツリ引き込まれる絶妙な語り口は、さすが表現者と唸らされる。どんな「をどり」をやっているんだろう。2012/06/16

owawamure

3
書きつづられる言葉の独自性とリズムがセリフのようにも思え、またはよくできた落語の一席を聞いているような気にもなる。麿さんの唯一無比なこれまでが文にも表れているような気がした。麿さんの若き日の登場人物のカラフルさは際立っている。面白いが値段は高い。2011/10/29

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