朝日文庫
負けに不思議の負けなし 完全版〈上〉 (完全版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 268p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784022616128
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0175

内容説明

負けには、必ず負けた理由がある。だからその原因を検証し、次に備えることが大切だ―。弱小と言われるチームを常勝軍団に育て上げてきた名将が、強い組織を作る秘訣を明かす。そこには、ビジネスに対応できる人材活用法やリーダーシップ論があった。噂の名著、完全版として復活。

目次

「負け」を「負け」にとどめてはいけない
一流になるために破らなければならない壁
わざと打たれる理由
新人教育のノウハウ
さりげないひとことが効く
定石と奇襲の差
自信と不安は背中あわせだ
マーケティングを怠る球団の末路
スパイ野球を持ち込んだ知将
息長く一流でいるコツ〔ほか〕

著者等紹介

野村克也[ノムラカツヤ]
1935年京都府生まれ。54年京都・峰山高からテスト生として南海に入団。65年戦後初の三冠王になる。70年、35歳で選手兼監督(プレーイングマネージャー)に就任。以後、ロッテ、西武を経て、80年に45歳で現役引退、解説者となる。90年ヤクルトの監督に就任、9年で4度のリーグ制覇、3度の日本一に輝く。99年から01年阪神の監督、02年から05年社会人野球・シダックス野球部のGM兼監督を務める。06年東北楽天ゴールデンイーグルスの監督に就任する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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まちゃお

6
1983年のプロ野球に対する評論。原監督がまだ3年目の頃の話。ちょうど私がプロ野球に興味を持った頃の話ですごく懐かしく感じた。プロ野球選手を野球の上手い下手から人間性まで分析。またそれが納得できる内容だから面白かった。野村監督が他界した今、このように評論できる方はいるのかなぁ?聞いていて面白いと感じるプロ野球解説者が現れてほしい。今はまずコロナが終息し、プロ野球が開幕してほしい。2020/04/12

橋岡克仁

1
人材育成のプロだと思っている、元プロ野球選手であり、監督であった野村克也さんの著書です。上下巻に別れていますが、本当に野球のことが好きで哲学のように野球を見ているなと感じました。だからこそ、一見独特な采配や発言だと思いきや、全て理論に基づいたものでぼく自身は改めて著者への尊敬が深まりました。プレイヤーとしても、監督としても超一流の人であり、この考え方はビジネスにも生きるなと感じました。スポーツもビジネスも似ていて、必ず結果には原因があると思い、ぼくも行動と振り返りをセットでして行こうと思います。2019/12/18

ねぎとろ

1
確かに内容は古くなっているし、それに対する註や人物に関する解説も欲しいと思うが、野村氏の考え方が短いコラムで端的に示されていて、有用。優れたマネージャーの実例集という感じ。明確な目標と時間軸を持ち、よく見て、よく考えて、よく待つことができる。「勝負はおおむねグラウンドにくるまでについている」は至言であろう。2012/06/18

Satoru Sekine Tayama

0
ぼやきの野村監督の昔の本。野球論ですが、経験と高い論理性に裏付けられた説得力がある。昔からこの人は口が達者だなと思っていたが、母子家庭育ちなのでした。母子家庭育ちの男性は、言語による表現能力が高い傾向がある気がする。2016/05/29

治雄

0
野村元監督の本はどれも面白いのだが、同じ話が色々な本に出てくるという欠点もあります。でもこの本は、1983年の評論をまとめたものだけあって、どの話も新鮮、かつ面白いと思います。その分、名前だけ聞いたことがある選手、知らない選手がたくさん出てくるのですが、wikipediaなどで、知らない選手のその後を調べるのも楽しめました。 個人的には、できる男は段取り力がある、の章の話が面白かったです。ちなみに、上巻の原題は『プロ野球 野村克也の目』です。2013/03/09

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