朝日選書
大政翼賛会に抗した40人―自民党源流の代議士たち

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  • サイズ B6判/ページ数 253,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022599018
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0321

内容説明

戦時下にあっても、議会政治を命がけで守ろうとした政治家たちがいた。尾崎行雄、鳩山一郎、芦田均、片山哲、大野伴睦…。それまであった政党を政治家みずからが解散し、翼賛会になだれ込んでいく状況の中で、院内交渉団体「同交会」を中心とした彼らは、厳しい世論の批判や落選の不安、さらにはテロによる生命の危機にすら晒されながら、大政翼賛会や軍部に立ち向かい、憲法に基づく議会政治を死守しようとした。彼らは戦後、混乱期の政治にも大きな足跡を残す。総理大臣と衆議院議長を3人ずつ輩出、鳩山が中心になって結成した日本自由党は自民党の前身でもある。今、当たり前のように受け入れている議院内閣制と政党政治は、彼らが築きあげたといえよう。昭和を見つめ直し、政治家とは何かを考える。

目次

序章 同交会の活動と思想
第1章 「大正デモクラシー」の時代
第2章 軍部の政治的台頭
第3章 翼賛体制への抵抗
第4章 占領政治の諸相
第5章 鳩山内閣と保守合同
終章 昭和二十六年の再会

著者等紹介

楠精一郎[クスノキセイイチロウ]
1952年東京都生まれ。慶応義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。高崎経済大学教授を経て、東洋英和女学院大学教授。法学博士。専攻は日本政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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バルジ

1
元の連載記事の都合上(自民党機関紙)やや自民党との連続性を強調しすぎな気がしないでもないが小ネタ集として面白く読んだ。 「同交会」というマイナーな政治会派に集った反骨の政治家が人物評論としてコンパクトの纏められて読みやすい。 あまり一般の政治史研究では扱われないであろう政治家も多数登場し個人的な興味をそそる。2019/01/05

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