朝日選書<br> パンツが見える。―羞恥心の現代史

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朝日選書
パンツが見える。―羞恥心の現代史

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  • サイズ B6判/ページ数 386p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022598004
  • NDC分類 383.15
  • Cコード C0336

内容説明

パンツが見える。それを喜ぶのは男性で、見られて恥じらうのは女性。でも、つい50年ほど昔まで、たかがパンツごときでときめく男はいなかった。なぜなら、和服の女性はパンツを穿いていなかったから、ふとしたはずみでチラリと見えてしまうのは、パンツなんかじゃなかった…。「陰部を見られても、場合によっては仕方ない」、それが戦前の女性の感覚だったはず。だから、多くの女店員が裾の乱れを恥じて墜落死したという「白木屋ズロース伝説」は眉唾だ、と説き起こす。「パンツ」をめぐる感性の興亡を考証する、著者10年の思索の結実。

目次

1 白木屋ズロース伝説は、こうしてつくられた
2 パンツをはかなかったころの女たち
3 ズロースがきらわれたのは、どうしてか
4 「みだら」な女も、はいていた
5 パンチラをよろこぶ感情が、めばえるまで
6 ズロースからパンティへ
7 くろうと筋からの風俗史
8 一九五〇年代パンチラ革命説

著者等紹介

井上章一[イノウエショウイチ]
1955年京都生まれ。京都大学工学部建築学科卒業、同大学院修士課程修了。京都大学人文科学研究所助手を経て、1987年より国際日本文化研究センター助教授。専攻は風俗史、意匠論。1986年『つくられた桂離宮神話』(弘文堂)でサントリー学芸賞、1998年『南蛮幻想』(文芸春秋)で芸術選奨文部大臣賞受賞
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マエダ

96
この手のタイトル、内容の本は真面目に書いていればいるほど際立つものがありいい感じになる。2016/10/21

イノ

24
パンツからみる羞恥心の現代史。これが学問になるのかと驚き?! スキャンティがスキャンダルパンティと騒がれたことが下着史の常識とか お前は何を言っているんだ。   1930年代まではそもそもパンツとか履いていない、 トイレも男女同じ所で背中合わせにしてたってのが何より驚き! 履いてないから陰毛がいっぱい落ちてたとか ズロースは履き心地が悪いから嫌だとか カラーパンツはゴルフの景品とか驚くところがいっぱいあった。  割と面白かった。2016/09/16

シルク

19
これは、非常に面白かった記憶がある本。ぶわー、と、知識やら何やらがこれでもかこれでもかと、投げかけられてくる感じで、しばらく静かにして頭を落ち着かせてから感想を書こう……と思っていた。そしたら間を置きすぎた。大分忘れてしもた(笑) そんな訳だからしばらくしたらまた、読もう。まあ何かって言いますと、日本の歴史のなかで、女性がパンツを当たり前に履くようになるまでを辿ったもの。パンツに関しては有名な話があって、「かの有名なデパート火事の際、着物の裾がまくれ上がって陰部が野次馬に丸見えになる! と、飛び降りる→2018/08/22

梅ちゃん

16
先日のテレビ番組『久米書店』にゲスト出演した『京都ぎらい』の著者井上章一さんの本。その時にこういう本も書いていると紹介されていました。パンツを履いているので陰部が見えるわけではないのに、そのたかだかパンツを見てなぜ男はドキリとするのかという発言に共感し、読んみました。女性のパンツについてこれだけ一生懸命語れるんやなぁと感心しました。でもお腹いっぱい感でなかなか読み終わらなかった。2016/07/09

ふぇるけん

12
この股間を隠す布切れ一枚に対する著者の熱い思いが伝わってきた。それは良いのだけど、ちょっとボリュームが多すぎ。もう少しコンパクトにまとめて欲しかった。下着の話だからしょうがないのだけど、『話をズロースに戻す。』って戻すのかよ!とか読みながら突っ込んでしまった。下着に関してはつい100年ぐらいまではずいぶんとおおらかな時代だったんだなぁ。2016/06/09

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