朝日選書<br> ブルースだってただの唄―黒人女性のマニフェスト

朝日選書
ブルースだってただの唄―黒人女性のマニフェスト

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022594051
  • NDC分類 316.85
  • Cコード C0336

内容説明

教育を受け暮らしが上向きになり社会的地位も安定してわたしたちの苦難が始まるなぜなら黒人らしさをすてたらいのちがあぶないのだから。臨床心理医/ソシャルワーカー/放送局オーナー/詐欺犯/殺人者。そして奴隷だった両親の娘が語る。

目次

第1章―たたかいなんて、始まってもいない
第2章―あんた、ブルースなんていったって、ただの唄じゃないか―刑務所から外を見る
エピローグ―そして、わたしを谷へ行かしめよ―ある黒人女性の百年の生

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mawaji

7
NHKR1「飛ぶ教室」で取り上げられていたのを聞いて図書館の朝日選書版で読みました。1986年、私が社会人になった頃に上梓された本ですが「この世の騾馬」というもっとも虐げられた存在である黒人女性たちの半生の聞き書きはBLM運動をめぐって揺れ動く今の時代に読んでも違和感がなく、まさに「たたかいなんて、始まってもいない」現状を深く考えさせられます。104歳のアニー・アレグザンダーさんの奴隷制度が廃止されて間もない頃の話もとても貴重なもののように思われます。「晴れの日や雨の日のように私は両方を受け入れるのです」2021/05/14

joyjoy

3
1986年の本だが、今に通じる。「若い人たちが正しい理想を持ってくれるように、と願うのですよ…。でもね、彼らは不注意で…。たがいにたがいの権利を認め合わねば…。」 当時104歳のアニーが、ゆっくりと語る様子が目に浮かぶようだ。 自分が中学生のとき、初めてのペンパルがアラバマの黒人の女の子だった。送られてきた写真を見てドキッとしたのを覚えている。白いセーターが似合ってた。彼女は日本人の私の写真を見たとき、どんな感じがしただろうか。私は日本人である前に私であり、彼女も黒人である前にひとりの女の子だったのだ。2021/04/09

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