内容説明
舞台は19世紀、花のパリ。ジャン・ガスパール・ドゥビュローという希代のピエロ役者がいた。映画『天井棧敷の人々』でおなじみのタンプル大通り劇場街をクローズアップ、民衆演劇の盛衰を鮮やかに描く。
目次
ピエロと日本人
ピエロの誕生
ピエロの発見
プレ・シネマの時代
黒いピエロ
海を渡ってきたピエロ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
舟江
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ピエロで読み始めた17冊目は、格調高いピエロの本であった。ヨーロッパでの発生から、日本での歴史、締めは堀口大学の「月光とピエロ」であり納得。ピエロは我々自身の内部を映し出すものである。2015/04/29
yu-cha
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学術書に近いのだけど、冒頭に《ピエロ》をモチーフにした詩や歌謡曲を列挙してて、入りやすい。特にトシちゃんの「ピエロ」はど真ん中(笑)19世紀の全盛マイム演劇。おもしろそうだなあ。スラップスティックだったり、超残酷だったり。「古着屋」とか、今は演じられないのかしら。2012/06/12
のほほんなかえるさん
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いい本だ。ピエロという視点から見る演劇史という見方もできる。2011/02/26