岩波現代文庫
歴史と政治の間

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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006031350
  • NDC分類 204
  • Cコード C0120

内容説明

激動する現代の世界、文明の存在が問われ、外交には深い歴史的思考が要求される。著者は精力的に世界を歩き、日本外交のあり方を提言し、望ましい教育を模索する。かたわらイスラームはじめ古今東西の古典を読み解き、歴史のなかに人間の感情を掬いだす。いま歴史家の使命は重い。寺島実郎、杉山正明、杉田英明、宮尾登美子氏との対談も収録した現代文庫オリジナルの最新歴史エッセイ集。

目次

1 歴史に学ぶ現代人の知恵(対談 歴史に学ぶ日本の進路;横井小楠と「文化交流の平和国家」 ほか)
2 歴史の交差点(対談 「モンゴル時代」から見る世界史;『歴史序説』に学ぶ真偽の見分け方 ほか)
3 歴史の感情(対談 イスラームが「ミカド」と「トーゴー」に目醒めた時;司馬遼太郎とアラビア語辞典 ほか)
4 歴史家のひとりごと(対談 義経と平家物語の世界;ユウェナリスとおでん ほか)

著者等紹介

山内昌之[ヤマウチマサユキ]
1947年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。学術博士(東京大学)。専攻は、国際関係史とイスラーム地域研究。主著に『現代のイスラム』(発展途上国研究奨励賞)、『スルタンガリエフの夢』(サントリー学芸賞)、『瀕死のリヴァイアサン』(毎日出版文化賞)、『ラディカル・ヒストリー』(吉野作造賞)、『岩波イスラーム辞典』(共編著、毎日出版文化賞)など。2002年に司馬遼太郎賞、2006年に紫綬褒賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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OjohmbonX

2
モンゴル時代という概念(モンゴル帝国前後で国家システムが変わるという話)や、中央アジアの歴史的・地政学的な重要性、日本人のイスラム世界への親近感が日露戦争を境に変わる話(植民地になる側から植民地を持つ側への意識の変化)とイスラム世界側の日本への親近感が続いてるって話とか、面白い指摘も多々あったけど、この本自体があっちこっちに発表されたエッセイのまとめになってて、イスラム専門家ってより知識人としてのコメントや、異様に常識的な結論でおわる話が多くて刺激的じゃなかったので、きっちり書いてる本を読むことにします。2015/12/18

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