内容説明
命に逆らいて君を利する―住友商事の常務だった鈴木朗夫は抜群の企画力、折衝力、語学力と自己の美学をもち、屈従と非合理が支配する陰湿な日本的企業社会に対する果敢な挑戦者であった。ジャン・コクトーに心酔し、自分をムッシュウと呼ばせたこの気障な教養人の誇り高き生と死のドラマを描く佐高人物評伝の代表作。
目次
帰らざる人
男の美学
ジャン・コクトー
母と叔母と
自称スペイン特使
ビジネス・レターの風格
タフ・ネゴシエーター
卓越した「現代世界論」
Don’t disturb
管理に刃向かう
住友個性派の系譜
いやしくも浮利にはしらず
「外国人は任せて下さい」
恋文
“愛児”ケニイへ
現代“社畜”批判
若き日の日記
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
1945年山形県酒田市生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、高校教師、経済誌編集長を経て、1982年に評論家として独立
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