岩波現代文庫
昭和囲碁風雲録〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006022488
  • NDC分類 795
  • Cコード C0176

出版社内容情報

大正末期に近代的な革新をとげた囲碁界は,昭和に入ると才能と個性あふれる棋士たちの活躍で,燦然と輝く隆盛期を迎える.日本棋院の発足,院社対抗戦,新布石による革命,新聞紙上を賑わす数々の名対局.碁界きっての書き手である著者が,木谷実,呉清源,坂田栄男,藤沢秀行など昭和を彩る天才棋士たちの戦いぶりを活写.

内容説明

大正末期に近代的な革新をとげた囲碁界は、昭和に入ると才能と個性あふれる棋士たちの活躍で、燦然と輝く隆盛期を迎える。日本棋院の発足、院社対抗戦、新布石による革命、新聞紙上を賑わす数々の名対局…。碁界きっての書き手である著者が、木谷実、呉清源、坂田栄男、藤沢秀行など、昭和を彩る天才棋士たちの戦いぶりを活写し、波瀾万丈な昭和囲碁の世界へ誘う。

目次

夜明け前
碁界大合同―日本棋院の誕生
院社対抗戦
囲碁界の革新―大手合始まる
一大悶着発生―万年劫問題
中国の天才、呉清源現る
新布石の誕生
史上第一の有名局―本因坊秀哉対呉清源
新布石による第三の革命
秀哉名人の引退と本因坊戦の創設
打込十番碁
原爆下の本因坊戦
ゼロからの出発
呉清源の快進撃
東西対抗戦と関西棋界の分裂

著者等紹介

中山典之[ナカヤマノリユキ]
1932年、長野県生まれ。上田高校卒業。1962年、日本棋院プロ棋士初段に合格。1992年六段に進む。1975年から文筆活動を始め、新聞・雑誌などで観戦記者やライターとしても活躍。1982年から毎年夏に海外巡回指導を行うなど、囲碁普及活動につとめた。1996年、普及功労賞受賞。2004年、大倉喜七郎賞受賞。2010年2月逝去。追贈七段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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MrO

2
その昔、川端康成の「名人」に感動して、ちょこっと碁をやろうとした頃のことを思い出しながら読んだ。棋譜を読む力があったら、どれほどワクワクして読めるんだろうとちょっと残念になった。それにしても、手に汗握る記録。下巻には、最も好きな棋士の一人だった高川秀格が出てくる。林海峰や趙治勲なども登場し、より身近な時代に突入。楽しみ。2015/12/21

hirotada_k

0
「事実は小説より奇なり」とはよく言ったもので明治以降の囲碁界は本当にドラマが多かったのだなと思った。 棋道に人生をかけた人たちの物語は本当に読みごたえがある。2015/03/08

しまりん

0
なんだかんだ言って中山六段は文書くのうまいわ。コミのない時代からよくもここまで書いてくれたと思う。2014/11/29

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