出版社内容情報
礼拝される対象から展示されるものとなり,さらに複製技術によって大衆にさらされるようになった芸術.近代に訪れた決定的な知覚の変容から歴史認識の方法を探る挑戦的読解.
内容説明
「複製技術時代の芸術作品」はベンヤミンの著作のなかでもっともよく知られ、ポストモダン論の嚆矢とも言われてきた。礼拝される対象から展示されるものとなり、複製技術によって大衆にさらされるようになった芸術。アウラなき世界で芸術は可能なのか。近代に訪れた決定的な知覚の変容から歴史認識の方法を探る挑戦的読解。
目次
1 テクストの誕生
2 芸術の凋落
3 複製技術というパラダイム
4 アウラの消える日
5 知覚と歴史
6 芸術と政治
7 映画の知覚
8 ミメーシスと遊戯空間
9 触覚の人ベンヤミン
ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」(野村修訳)