出版社内容情報
12ヵ国語を自由に操り，大道芸人としても有名な数学者．彼はモノを持たず，頭と心に財産を持つことをモットーとしている．どうすれば楽しく学びながら，頭の財産をふやすことができるか，また自分に自信を持つことができるか．自らの生き方，数学や日本語をはじめとする外国語の学習法を公開する．
内容説明
１２ヵ国語を操り、大道芸人としても有名な数学者。彼はモノを持たず、頭と心に財産を持つことをモットーとしている。どうすれば効率よく、楽しみながら学べ、頭の財産をふやすことができるか、また自分に自信を持つことができるか。自らの生き方、数学や外国語の学習法の極意を公開する。
目次
１ 楽しく学ぶ
２ マニュアルでなく、自分の判断で
３ 自信をつける
４ 発想力を大切に
５ ぼくの外国語学習法
６ 自分に最適の方法を見つけよう
７ 日本をソフト社会に
著者等紹介
フランクル，ピーター［フランクル，ピーター］［Ｆｒａｎｋｌ，Ｐｅｔｅｒ］
１９５３年ハンガリーに生まれる。７１年国際数学オリンピックで金メダル。７７年オトボス大学大学院修了、博士号取得。７９年フランスに亡命。８８年から日本に在住。数学者。早稲田大学理工学部教授。国際数学オリンピック日本チームのコーチ、算数オリンピックの専務理事を務める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Lee Dragon
28
ジュニア新書かと思って侮っていた。ピーターフランクル氏の日本人に対する厳しい指摘は的を得ている。システムの問題で日本人は自信を持ちにくくなっているし、自分に責任を負うことをしない人が多い。見た目だけではなく中身までベビーな人が多いのかも。 民主主義国家としては、国民がそれに値するほど成熟していないと思うし、それをさせない制度が存在している。しかし、一方で同じ目標に向かった時の団結力は素晴らしいと思うし、美徳であると思う。 とても勉強になった。20年前の本でも全く色褪せていない。みんなに読んでほしい一冊。2017/07/01
Z
6
子供向け(小学生？)のための、数学者による勉強法と日本のシステムの軽い批判。別に人に薦めたい本ではないが、軽い読み物として、読んでもいいと思う。2018/05/10
Ted
5
'97年刊。『ピーター流外国語習得術』('99)の姉妹本。「人間にとっての本当の財産は頭(知識)と心(人脈)」という父の教えは、いかにも修羅場を潜ったユダヤ人らしい生きた教訓だ。私は更に「健康」を加えたいが。賛同半分、異論半分。日本人がもともと独創力に乏しいのではなく、柔軟な発想を殺すような教育ばかりしているからだという見解に納得。漢字の“正しい”書き順とやらが如何にバカげたものか私もかねがね思っていたが、そういう無意味なことを問う試験ばかり受けさせられているから軟らかい頭がいつしか硬くなってしまうのだ。2012/03/21
greenman
5
いろいろな文章術の本を読んだ時にも思ったことだけど、自分に最適な方法を見つけることがどれだけ大切かあらためて思い出した。だれかの方法が必ずしも自分にとって良いやり方ではないけれど、学習術や文章術の本の中から良いを思う方法をためして、それを続けることができればそのやり方は自分のものになる。自信を持つこと、集中して取り組むこと、自分で責任を取るなどいつも言われることが書かれているけど、言う人間が違うと基本的な話もすっと自分の中に入ってくる。大人なら大人のやり方があってもいい。2011/11/27
愛奈 穂佳（あいだ ほのか）
4
【ココロの琴線に触れたコトバ】人間は物に興味を持って、好きになってやればどんどん覚えるのだけれど、嫌だ嫌だという気持ちでやると、なかなか脳の中に記憶できません。2015/10/29
