出版社内容情報
公衆電話の長話し.傍若無人の電車通学.まったく近頃の若ぇやつは失礼だ.その底にあるのは,自分以外の人間の気持ちへの,度しがたい想像力欠如じゃあるまいか.“できうるかぎりの正義”について考えつづけてきたノンフィクション・ライターが,日常生活にひそむ人間的退廃をえぐる.読んで痛快,やがて粛然の一冊.
内容説明
公衆電話の長話し。傍若無人の電車通学。近ごろの若いやつは全く失礼だ。その底にあるのは、自分以外の人間の気持ちへの、度しがたい想像力欠如じゃあるまいか。“できうるかぎりの正義”について考えつづけてきたノンフィクション・ライターが、日常生活にひそむ人間的退廃をえぐる。
目次
1 若い人ってカッコ悪い―気づいて下さい
2 クラいと思われたらおしまいだ―空気の研究
3 残酷はもろしろい―暴力について考える
4 お父さんたちもダメだった―戦争と僕たちの時代
5 懲りないおじさんたち―と、脳天気な孫たち
6 無理な校則はもうたくさん―教師と生徒・おとなと子ども
7 個人であることの勇気―“ずうずうしい日本”のなかで
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
愛奈 穂佳(あいだ ほのか)
1
【ココロの琴線に触れたコトバ】僕らの時代にも、たしかにいじめはあった。ただし、それは小学校までだった。それまでの集団依存型の思考から、自分は自分だという自覚をもったとき、いじめは自然となくなったということだろう。2015/10/23
saki
0
1992年3月頃、入学前の春休みの課題で読了2005/01/01
ワダマコト
0
30年前の本だとは驚きだ。現在の若者への指摘だとしても問題ないように思う。 若い世代への忠告を知るだけではなく、上の世代の方々が世間をどのように見ているのか、そういった視点を知ってみるにもいい機会になった。2013/03/23
コマ
0
著者が若いやつ(著者より年下の人たちに言っているのだと思うが)のマナーがなっていないと言っている作品。自分も失礼な行動をしているな。以後気をつよう。2013/01/17